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パシフィックネットは下値固め完了感、18年5月期業績予想は非開示
- 2017/8/31 06:27
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
パシフィックネット<3021>(東2)は、中古情報機器の引取回収・販売事業および事業者向けのレンタル事業を展開している。18年5月期業績予想は非開示としているが、収益改善を期待したい。株価は下値固め完了感を強めている。
■中古情報機器の引取回収・販売事業、および事業者向けレンタル事業を展開
中古パソコン・モバイル機器のリユースやデータ消去などの中古情報機器引取回収・販売事業、および事業者向けのレンタル事業を展開している。また17年6月にはM&Aアドバイザリ・仲介サービス事業を行う子会社エムエーピー(MAP)を設立した。
17年5月期の売上高構成比は引取回収・販売事業80%、レンタル事業20%だった。収益面では中古情報機器の流通量の影響を受けやすい特性がある。
引取回収・販売事業では全国主要都市8ヶ所の引取回収拠点や、ISO27001(ISMS)およびプライバシーマークに準拠した情報漏洩防止のセキュリティ体制に強みを持つ。
レンタル事業はIT機器レンタルサービスに加えて、15年10月光通信<9435>と合弁会社2B(トゥー ビー)を設立してBtoB専門MVNO(仮想移動体通信事業者)事業に進出、15年11月ドローンの法人向けレンタル開始、16年3月thisisと協業して法人向けレンタルアートサービス開始、16年8月AED(自動体外式除細動器)レンタルを開始、17年1月ドローンによる太陽光発電所のソーラーモジュールIR検査サービス「ドローンアイ」を開始した。
■18年5月期業績予想は非開示だが収益改善期待
今期(18年5月期)連結業績予想および配当予想は非開示としている。Windows10入れ替え需要による市況の本格回復、収益構造改革や戦略的投資の効果発現、連結子会社2BやMAPの事業拡大などで増収増益を計画しているが、現時点で合理的な予測は困難なため、合理的に予測することが可能になった時点で速やかに業績予想を開示する予定としている。収益改善を期待したい。
■株価は下値固め完了して出直り期待
株価は安値圏500円近辺でモミ合う展開だが、下値固め完了感を強めている。8月30日の終値は502円、時価総額は約26億円である。
週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んでいるが、500円近辺が下値支持線の形だ。下値固め完了して出直りが期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)