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ソフトクリエイトホールディングスは18年3月期増収増益予想、自己株式取得も評価
- 2017/9/5 06:23
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。18年3月期増収増益予想である。株価は高値圏でのモミ合い展開だが、日柄調整完了し、好業績や自己株式取得を評価して上放れの展開が期待される。
■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位
ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。
17年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業47%、システムインテグレーション事業24%、物品販売事業29%だった。ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内首位である。またECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。
■18年3月期増収増益予想
今期(18年3月期)連結業績予想(5月9日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比10.8%増の152億08百万円、営業利益が3.8%増の16億03百万円、経常利益が3.3%増の16億73百万円、純利益が1.9%増の10億29百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.6%となる。
第1四半期(4~6月)連結業績は売上高が前年同期比12.6%増収、営業利益が12.3%増益、経常利益が19.9%増益、純利益が21.3%増益だった。ECソリューション事業が順調に拡大し、セキュリティビジネスや独自サービス「SCクラウド」も拡大した。人材投資に伴う費用増加などを吸収して2桁増収増益だった。
通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高22.6%、営業利益17.8%、経常利益19.7%、純利益21.0%だが、第4四半期の構成比が高い収益特性のためネガティブ要因とはならない。通期ベースでも好業績が期待される。
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施、長期保有優待制度を拡充
株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。17年6月開催の定時株主総会からお土産を取りやめたことに伴い、長期保有優待制度を拡充して17年3月末から新制度を適用した。
■株価は上場来高値圏モミ合いから上放れ期待
8月1日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限13万3000株、取得価額総額の上限2億円、取得期間17年8月2日~17年9月30日)は、8月31日時点で3900株を取得した。
株価は上場来高値圏1400円~1500円近辺でモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。9月4日の終値1442円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS75円26銭で算出)は19~20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS586円34銭で算出)は2.5倍近辺である。時価総額は約199億円である。
週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインだ。日柄調整完了し、好業績や自己株式取得を評価して上放れの展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)