【注目銘柄】スペースは日柄調整完了して上値試す、17年12月期2Q累計が計画超の大幅増益で通期予想は増額の可能性

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 スペース<9622>(東1)に注目したい。SCなどの商業施設中心にディスプレー企画・設計・施工を展開している。17年12月期第2四半期累計は計画超の大幅増益だった。進捗率が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は6月の上場来高値から一旦反落したが、日柄調整が完了し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年12月期2Q大幅増益で通期予想は増額の可能性

 17年12月期第2四半期累計(1月~6月)の連結業績は、売上高が前年同期比5.4%増の258億19百万円、営業利益が27.8%増の20億23百万円、経常利益が27.5%増の20億17百万円、純利益が53.7%増の13億74百万円だった。計画超の増収・大幅増益だった。

 市場分野別では、飲食店が出店抑制の影響で31.3%減収だったが、複合商業施設・総合スーパーが27.7%増収、食品スーパー・コンビニエンスストアが店舗再編で38.4%増収、各種専門店が6.6%増収と好調に推移した。利益面では外注比率低下などの効果で売上総利益率が1.7ポイント上昇し、販管費の増加を吸収して大幅増益だった。受注高は4.2%増の277億17百万円で、受注残高は57億36百万円となった。

 17年12月通期の連結業績予想は売上高が16年12月期比1.7%増の501億円、営業利益が6.9%増の36億円、経常利益が7.1%増の36億円、そして純利益が10.6%増の24億円としている。通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が51.5%、営業利益が56.2%、経常利益が56.0%、純利益が57.3%と高水準である。通期会社予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は日柄調整完了、好業績評価して上値試す

 株価は6月の上場来高値1579円から一旦反落し、1500円近辺でモミ合う形だが、週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。日柄調整が完了し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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