【注目銘柄】ニチバンは自律調整一巡、18年3月期1Q大幅増益で通期予想に増額余地

注目銘柄

 ニチバン<4218>(東1)に注目したい。鎮痛消炎剤や高機能救急絆創膏などのメディカル事業、および「セロテープ」や産業用テープなどのテープ事業を展開している。18年3月期第1四半期が大幅営業増益となり、通期予想に増額余地がありそうだ。株価は8月15日高値後に上げ一服の形だが、自律調整一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期1Q大幅増益、通期予想は増額の可能性

 18年3月期第1四半期(4~6月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.2%増の107億51百万円、営業利益が24.1%増の12億12百万円、経常利益が28.6%増の12億80百万円、純利益が3.1%増の8億23百万円だった。

 メディカル事業は6.9%増収、28.6%営業増益だった。医療機関向け医療材が低調だったが、ドラッグストアを中心とした大衆薬市場で鎮痛消炎剤や高機能救急絆創膏が好調に推移した。テープ事業は0.3%増収、19.1%営業減益だった。主力の「セロテープ」など工業品フィールドは堅調だったが、オフィスホームフィールドの学校学童向け需要の減少が影響した。

 通期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比6.5%増の470億円、営業利益が6.0%増の43億円、経常利益が2.9%増の44億円、純利益が3.0%増の32億円としている。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高22.9%、営業利益28.2%、経常利益29.1%、純利益25.7%と順調である。通期予想に増額余地がありそうだ。

■株価は自律調整一巡、好業績評価して上値試す

 株価は1000円近辺のフシを突破して8月15日高値1213円まで上伸した。その後は上げ一服の形だが、週足チャートで見ると13週移動平均線が接近して自律調整一巡感を強めている。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る