【新規上場(IPO)銘柄】テモナは幅広い顧客層を対象に事業展開、来18年9月期も高い成長が続く

株式市場 IPO 鐘

 テモナ<3985>(東マ)は、4月6日に東京証券取引所マザーズに上場。同社では、「たまごリピート」と「ヒキアゲール」という2つのサービスによって、WEB上での“定期販売” と“接客” をサポートしている。“集客” を行うためのメディアや、IoT 技術を活用した“消費・利用” シーンでのアフターフォロー&アプローチのサービスを立ち上げを計画している。集客、接客、販売、アフターフォローと、ビジネスの川上から川下まですべての領域で軸となるサービスをつくり、各領域では軸を起点にサービスを拡大させ、水平と垂直2つの方向で事業を拡大。そうしてリピーターをつくるために必要なサービスをワンストップで提供できるプラットフォームを作り上げることを中長期的な計画として進めている。

 今2017年9月期第3四半期は、同社ではビジネスと暮らしが“てもなく”なるようリピート通販に特化したEC支援企業としてリピート通販市場におけるストック型のビジネスモデルの普及や、リピート通販のEC支援分野における更なる地位確立を目指し、サービスの企画営業に注力している。 「たまごリピート」及び「たまごサブスクリプション」においては、全国主要都市でのセミナー開催にとどまらず、食品市場開拓に向けて、地方都市でもセミナー開催、営業活動を行い、同社サービスの認知度を向上させ、 新規顧客獲得に尽力。 また、「たまごリピート」の総販売代理店契約の見直しに伴い、CPO低減やコンバージョン率引き上げを目的としたウェブ接客ツール「ヒキアゲール」の営業活動を、「たまごリピート」 のクライアントへのクロスセル等限定的な活動にとどめ、「たまごリピート」の営業領域拡大に対応するため販売体制の構築を進めている。

 今17年9月期第3四半期業績実績は、売上高7億9800万円、営業利益1億8300万円、経常利益1億6700万円、純利益1億1400万円に着地。営業利益は年計画対する進捗率は96.3%に達し順調に推移している。

 今17年9月期業績予想は、売上高10億3900万円(前期比32.2%増)、営業利益1億9000万円(同47.9%増)、経常利益1億9600万円(同55.1%増)、純利益1億3700万円(同58.2%増)を見込む。

 株価は、5月1日につけた上場来の高値1万0100円から9月6日安値5000円と調整し、4月14日につけた上場来の安値5170円を更新している。創業以来、着実にアカウント数を拡大し、今17年9月期第3四半期業績は順調に推移しており、通期業績予想は上振れする可能性が高い。現在の消耗品商材を中心とした中位層の顧客から、短・中期的には、食品、雑貨・アパレル市場の上位層の顧客を、中・長期的には、あらゆる商品・サービスを扱う幅広い顧客層を対象に事業を展開する計画で、来18年9月期も高い成長が続くと予想される。値ごろ感が出ており、上値抵抗線の13週移動平均線を突破出来るか注目したい。(株式評論家・信濃川)

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