【注目銘柄】オーウイルは好業績評価して上値試す、18年3月期1Q大幅増益で通期予想は増額の可能性

注目銘柄

 オーウイル<3143>(東1)に注目したい。食品副原料や農産物加工品の専門商社で、アイスクリームの製造販売なども展開している。18年3月期第1四半期は大幅増益だった。通期は微増益予想だが、第1四半期の進捗率が高水準であり、増額の可能性が高いだろう。株価は上場来高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。フシ突破の形となって上げ足を速める可能性もありそうだ。

■18年3月期1Q大幅増益、通期予想は増額の可能性

 18年3月期第1四半期(4月~6月)の連結業績は、売上高前年同期比6.3%増の76億27百万円となり、営業利益が41.5%増の1億72百万円、経常利益が33.4%増の1億70百万円、純利益が51.1%増の1億27百万円だった。

 卸売事業は6.3%増収と好調で全体を牽引した。香料や糖類などの食品副原料や飲料用資材の販売数量が減少したが、業務用殺菌乳や粉乳調製品などの乳製品の販売数量が増加し、烏龍茶をはじめとする茶類などの農産物加工品の販売が好調だった。アイスクリームの製造販売事業は1.0%増収だった。業務用バルクアイスが減少したが、菓子メーカー向けPB商品や個食用カップアイスが堅調だった。

 通期の連結業績予想は売上高が17年3月期比6.7%増の300億円、営業利益が4.7%増の3億41百万円、経常利益が3.2%増の3億41百万円、純利益が8.6%増の2億20百万円としている。

 第1四半期の進捗率は、第2四半期累計(4~9月)に対して売上高48.6%、営業利益102.3%、経常利益101.2%、純利益113.4%で、利益を超過達成している。また通期予想に対しても売上高25.4%、営業利益50.4%、経常利益49.9%、純利益57.7%と高水準である。通期は微増益予想だが増額の可能性が高いだろう。

■株価は好業績評価して上値試す

 株価は3月高値880円を突破し、8月25日に上場来高値となる923円まで上伸した。週足チャートで見るとモミ合いから上放れて急伸し、13週移動平均線が上向きに転じた。また月足チャートで見ると900円手前のフシを突破する動きだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。フシ突破の形となって上げ足を速める可能性もありそうだ。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る