【業績でみる株価】Eストアーは18年3月期最終増益予想
- 2017/9/11 10:07
- 業績でみる株価
Eストアー<4304>(JQ)は、Web店舗マーケティング支援サービスを主力とするEC専門店の総合支援会社である。18年3月期は人件費増加で営業微減益予想だが、注力中のマーケティング売上が大幅伸長して増収・最終増益予想である。株価は15年高値の半値水準で調整一巡が期待される。
■18年3月期は増収・最終増益予想
EC専門店の総合支援会社として、通販システムおよびマーケティングサービスを提供している。経営資源を顧客Web店舗の販促を支援するマーケティングサービスに傾注させ、顧客店舗の業績拡大に努めている。ECサイト構築に必要な通販システムは、新規顧客獲得をECでのポテンシャルが見込める優良顧客に偏重している。
18年3月期の非連結業績予想は売上高が17年3月期比4.5%増の49億90百万円、営業利益が1.0%減の4億03百万円、経常利益が1.1%減の3億97百万円、純利益が3.8%増の2億74百万円としている。マーケティングサービスに傾注させて増収、人件費の増加などで営業微減益、経常微減益、純利益は増益予想としている。配当予想は未定としている。
第1四半期(4~6月)は、売上高が前年同期比5.5%増収だったが、営業利益が10.6%減益、経常利益が11.3%減益、純利益が12.2%減益だった。
通販システムは優良顧客に偏重したため顧客数が減少して4.9%減収、非注力分野のメディア売上は49.8%減収だったが、顧客店舗の業績に連動するフロウ売上高はマーケティング支援および優良顧客の増加により5.7%増収と好調だった。注力中のマーケティング売上高は、人材投資によって体制構築が進み、既存顧客店舗からの受注額増加および新規顧客店舗からの受注額の大幅増加で41.8%増収となった。利益面では、マーケティング支援の体制構築に必要な人員増に伴って人件費が増加し、また原価率の高いマーケティング売上高の比率上昇も影響して減益だった。
通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.4%、営業利益26.8%、経常利益26.7%、純利益25.9%と概ね順調である。
■株価は15年高値の半値水準で調整一巡期待
株価は水準を切り下げる展開で、9月6日には年初来安値となる746円まで調整した。9月8日の終値は752円、時価総額は約78億円である。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形だが、16年5月高値1522円の半値水準で調整一巡が期待される。(MM)