【業績でみる株価】スズデンは自律調整一巡して上値試す、18年3月期2桁増益予想で増額余地
- 2017/9/12 16:12
- 業績でみる株価
スズデン<7480>(東1)に注目したい。FA用制御機器や電設資材などを主力とする技術商社である。18年3月期第1四半期は大幅増収増益だった。通期も2桁増益予想である。単体ベース売上高は7月18.6%増、8月24.6%増と好調に推移しており、通期予想に増額余地がありそうだ。株価は8月の上場来高値から一旦反落したが、自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。
■18年3月期1Q大幅増益で通期も2桁増益予想、さらに増額余地
18年3月期の連結業績予想は売上高が17年3月期比4.6%増の438億円、営業利益が17.4%増の11億90百万円、経常利益が17.4%増の14億80百万円、純利益が17.3%増の9億40百万円としている。
第1四半期(4~6月)連結業績は、売上高が前年同期比29.2%増収、営業利益が2.6倍増益、経常利益が2.2倍増益、純利益が2.4倍増益だった。FA機器分野が34.7%増収、情報・通信機器分野が26.1%増収、電子・デバイス機器分野が37.9%増収、電設資材分野が14.4%増収といずれも好調に推移して大幅増収増益だった。
通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高26.7%、営業利益24.2%、経常利益24.4%、純利益25.1%と順調である。また月次売上高(スズデン単体の速報値ベース)は17年7月が前年比18.6%増収、8月が24.6%増収、そして4~8月累計が25.9%増収と好調に推移している。
通期ベースでも、半導体・液晶製造装置関連の微細化・積層化投資の高水準推移が予想され、半導体・液晶製造装置関連以外も人手不足を背景とする省人化・省エネ投資に伴う需要の増加が予想される。通期予想に増額余地がありそうだ。
■株価は自律調整一巡、好業績を評価して上値試す
株価は8月4日の上場来高値1378円から利益確定売りで一旦反落したが、大きく下押すことなく切り返しの動きを強めている。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)