【業績でみる株価】スズデンは自律調整一巡して上値試す、18年3月期2桁増益予想で増額余地

 スズデン<7480>(東1)に注目したい。FA用制御機器や電設資材などを主力とする技術商社である。18年3月期第1四半期は大幅増収増益だった。通期も2桁増益予想である。単体ベース売上高は7月18.6%増、8月24.6%増と好調に推移しており、通期予想に増額余地がありそうだ。株価は8月の上場来高値から一旦反落したが、自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期1Q大幅増益で通期も2桁増益予想、さらに増額余地

 18年3月期の連結業績予想は売上高が17年3月期比4.6%増の438億円、営業利益が17.4%増の11億90百万円、経常利益が17.4%増の14億80百万円、純利益が17.3%増の9億40百万円としている。

 第1四半期(4~6月)連結業績は、売上高が前年同期比29.2%増収、営業利益が2.6倍増益、経常利益が2.2倍増益、純利益が2.4倍増益だった。FA機器分野が34.7%増収、情報・通信機器分野が26.1%増収、電子・デバイス機器分野が37.9%増収、電設資材分野が14.4%増収といずれも好調に推移して大幅増収増益だった。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高26.7%、営業利益24.2%、経常利益24.4%、純利益25.1%と順調である。また月次売上高(スズデン単体の速報値ベース)は17年7月が前年比18.6%増収、8月が24.6%増収、そして4~8月累計が25.9%増収と好調に推移している。

 通期ベースでも、半導体・液晶製造装置関連の微細化・積層化投資の高水準推移が予想され、半導体・液晶製造装置関連以外も人手不足を背景とする省人化・省エネ投資に伴う需要の増加が予想される。通期予想に増額余地がありそうだ。

■株価は自律調整一巡、好業績を評価して上値試す

 株価は8月4日の上場来高値1378円から利益確定売りで一旦反落したが、大きく下押すことなく切り返しの動きを強めている。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る