【株式市場】中国の景気指数など影響し日経平均は4日ぶりに反落するが新規上場銘柄は買い気配

株式

◆日経平均の終値は1万9807円44銭(58円38銭安)、TOPIXは1632.13ポイント(5.20ポイント安)、出来高概算(東証1部)は16億6625万株

チャート13 14日後場の東京株式市場は、中国が午前中に発表した8月の工業生産高が市場予想を下回ったとされ、鉄鋼株が次第に値を消し、日産自動車<7201>(東1)は後場寄り後まもなく軟調に転換するなど、景気敏感株を中心に勢いが減退する印象になった。日経平均は段階的に軟化し、14時30分過ぎに71円97銭安(1万9793円85銭)をつけ、大引けも軟調で4日ぶりに反落した。TOPIXは前場2015年以来の高値を更新したが後場は軟調に転じて反落。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均もそろって反落。

 北朝鮮がミサイルを移動させたといった話があり、石川製作所<6208>(東1)が14時30分過ぎにかけて一段高となったが、その後は急速に値を消した。一方、ダイニック<3551>(東1)は「有機EL水分除去シート」が注目され、「iPhoneX」(アイフォーン・テン)の登場を機に有機ELパネル関連株人気が再燃とストップ高。技研興業<9764>(東2)は電磁波障害対策銘柄としての人気が一時ストップ高。メディアシーク<4824>(東マ)はAI(人工知能)とともに最先端のBrainTech(脳神経科学)応用の新ソリューションサービスに取り組むことなどが注目されてストップ高。

 14日上場のウォンテッドリー<3991>(東マ)は前後場とも買い気配をセリ上げて初値がつかず、大引けは公開価格1000円の2.3倍の2300円で買い気配。気配値で上げ続ける場合の本日上限値段に達した。

 東証1部の出来高概算は16億6625万株(前引けは8億2587万株)、売買代金は2兆2501億円(同1兆860億円)。1部上場2028柄のうち、値上がり銘柄数は683(同918)銘柄、値下がり銘柄数は1231(同984)銘柄。

 また、東証33業種別指数は7業種(前引けは23業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、石油・石炭、繊維製品、その他金融、鉱業、金属製品、倉庫・運輸、卸売り、だった。(HC)

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