オハラは通期業績予想の上方修正を発表

■第3四半期は2ケタ増収大幅増益で黒字転換

 光学ガラスのオハラ<5218>(東1)の第3四半期は、デジタルカメラ向け需要が底打ちし、プロジェクター向けレンズ材等の販売が増加したことから2ケタ増収大幅増益で黒字転換となった。

 今期17年10月期第3四半期連結業績は、売上高180億82百万円(前年同期比12.9%増)、営業利益11億39百万円(同804.4%増)、経常利益15億46百万円(前年同期△1億35百万円)、純利益12億60百万円(同△4億84百万円)となった。

 光事業は、デジタルカメラ向け需要が底打ちしたこともあり売上高113億52百万円(同3.4%増)となった。利益面では、原料調達や生産性の歩留まり等の生産性向上に努めたことから営業利益は4億87百万円(前年同期△64百万円)と黒字転換した。

 エレクトロニクス事業は、FPD露光装置や宇宙・天文向けに極低膨張ガラスセラミックスの販売が増加したほか、半導体露光装置向け高均質光学ガラスや光通信機器用ガラス素材の販売も増加したことから、67億29百万円(前年同期比33.5%増)となった。損益面では、生産効率を高めつつ、生産能力を拡大するなど採算性向上を図ったことなどから、営業利益は6億52百万円(同242.0%増)となった。

 第3四半期業績が好調であり、光事業、エレクトロニクス事業共に前回予想を上回る見込みであることから、通期業績予想の上方修正となった。

 売上高は前回予想を12億円、営業利益を5億50百万円、経常利益を7億30百万円、純利益を4億70百万円上方修正した。

 その結果、17年10月期通期連結業績予想は、売上高242億円(前期比13.46%増)、営業利益14億50百万円(同913.98%増)、経常利益19億円(前期△84百万円)、純利益13億50百万円(同△3億72百万円)と2ケタ増収大幅増益で黒字転換を見込む。

 一株当たり純利益は、前期の△15円31銭から55円50銭を見込む。

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