【どう見るこの相場】19日~20日の米FOMC後の米長期金利と為替動向が焦点

どう見るこの相場

 今週9月19日~22日の株式市場は、地政学リスクへの過度な警戒感が後退し、ドル高・円安や米国株高を好感する流れが継続するのかが注目される。19日~20日開催の米FOMCおよびイエレン米FRB議長の記者会見後の米長期金利と為替動向が焦点となりそうだ。

■ドル高・円安や米国株高を好感

 前週(9月11日~15日)の日経平均株価は634円68銭(3.29%)上昇し、週末15日の終値で1万9900円台を回復した。やや意外高の感もあるが、外部環境の好転に支えられ、売り方の買い戻しを誘う形で大幅上昇した。

 北朝鮮を巡る地政学リスク、9月末期限の米国の債務上限・政府機関閉鎖問題、ハリケーン「イルマ」による被害など、幾つかのリスク要因に対する過度な警戒感が後退する形となった。米長期金利の上昇に伴って、為替は1ドル=107円台から1ドル=111円台まで一気にドル高・円安方向に傾いた。そして米国の株式市場では、ダウ工業株30種平均株価が連日の市場最高値更新の展開となった。

 今週(9月19日~22日)は、日本市場が休場だった18日も米国市場で米長期金利上昇、ドル高・円安、米国株高となった流れを好感して、日経平均株価は堅調なスタートとなりそうだ。

 その後は、19日~20日開催の米FOMC(連邦公開市場委員会)およびイエレン米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見後の米長期金利と為替動向が争点となりそうだ。バランスシート縮小の決定などで米長期金利上昇、ドル高・円安、米国株高の流れが継続すれば、日経平均株価は2万円台を目指す展開となりそうだ。また国内要因では、急浮上した衆院解散・総選挙見通しも好材料と受け止められる可能性があるだろう。

■米長期金利上昇やドル高・円安の流れでメガバンクや輸出関連に注目

 物色面では主力大型株を買い戻す動きが強まりそうだ。米FOMC後も米長期金利上昇やドル高・円安の流れが継続すれば、特にメガバンクや輸出関連セクターに注目したい。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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