【業績でみる株価】Fringe81はネット広告代理サービスなど展開、18年3月期大幅増収増益予想

 Fringe81<6550>(東マ)は、ネット広告の広告代理サービスを主力として、メディアグロースサービスなども展開している。18年3月期大幅増収増益予想である。株価は17年6月IPO時高値の半値水準で底打ちしたようだ。

■18年6月期は増収増益予想

 17年6月東証マザーズに新規上場した。ネット広告の広告代理サービスを主力として、アドネットワーク運営と広告事業収益化にかかる業務支援のメディアグロースサービス、配信実績計測「digitalice」など自社開発ソリューションを提供するソリューションサービス、およびHR領域におけるウェブサービスも展開している。

 18年3月期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比24.4%増の58億73百万円、営業利益が3.2倍の2億99百万円、経常利益が3.3倍の2億93百万円、純利益が2.4倍の2億円としている。

 第1四半期(4~6月)は売上高が12億90百万円、営業利益が14百万円の赤字、経常利益が20百万円の赤字、純利益が17百万円の赤字だった。上場前の前年同期との比較で、売上高は55.8%増加、限界利益は50.4%増加、営業利益は31百万円改善した。主力の広告代理サービスがドコモ・スマートニュースの販売好調で72.5%増収となり全体を牽引した。メディアグロースサービスはアドネットワーク、媒体支援とも好調で48.6%増収と成長した。

 広告事業の季節変動性を考慮して下期偏重の期初計画のため、第1四半期の売上高の進捗率は、通期予想に対しては22.0%とやや低水準の形だが、第2四半期累計(4~9月)に対しては53.5%と順調である。利益面でも限界利益構成比の高い広告代理サービスとメディアグロースサービスの成長が牽引する見込みだ。

■株価は17年6月IPO時高値から半値水準で底打ち

 株価は9月8日の上場来安値3300円から切り返し、9月15日には4200円まで上伸した。IPO時の6月28日の上場来高値6570円の半値水準で底打ちしたようだ。9月15日の終値は4140円、時価総額は約101億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を突破した。また週足チャートで見ると安値圏で大陽線を立てた。底打ちして戻りを試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1.  暖房機器、除雪商品などを展開し割安放置が目立つセクターにホームセンター株がある。PBRが1倍を割…
  2. ■背広の売れ行きが映す街角の景気シグナル  街角の景気実感を分析し、景気実態を明らかにする経済指標…
  3. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  4. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る