【株式評論家の視点】ディップは第2四半期業績予想を上方修正、下押す場面は買い妙味
- 2017/9/20 06:23
- 株式評論家の視点
ディップ<2379>(東1)は、人と仕事を結び、日本最大級の求人情報サイトと看護師転職サービスを展開している。同社が運営する派遣のお仕事情報サイト『はたらこねっと』は2000年10月から、多くの派遣企業様のお仕事情報を掲載しているほか、02年10月には、『はたらこねっと』から請負・アルバイト情報を独立させた、アルバイト情報サイト『バイトル』をスタート。09年9月には看護師専門の転職情報サイト『ナースではたらこ』をスタートし、総合求人情報サービス会社として、あらゆる企業の求人ニーズと多様化する求職ニーズに応えている。
9月15日大引後に今2018年2月期第2四半期業績予想の上方修正を発表した。第2四半期売上高は従来予想の180億9400万円(前年同期比13.5%増)から187億7700万円(同17.8%増)、営業利益は同40億1300万円(同6.7%減)から50億6900万円(同17.9%増)、経常利益は同40億1400万円(同6.7%減)から50億7400万円(同17.9%増)、純利益は同26億6500万円(同5.2%減)から35億0200万円(同24.5%増)と減益見込みから2増益になる見通し。アルバイト求人情報サイト「バイトル」および社員・派遣・パートの求人情報提供サービス「はたらこねっと」を運営するメディア事業において、高い求人需要が継続するなか、営業力強化・商品力強化に努めたことが寄与。積極的な広告宣伝投資が奏功。継続して積極的な人材投資及び広告宣伝投資の増加を吸収し、業績は好調に推移している。
通期業績予想につきましては、本年6月1日付で石灰石を主原料とした紙やプラスチックの代替となる新素材「LIMEX(ライメックス)」製品を販売する新組織を立ち上げ、事業を開始したことにより、今期は先行的に投資が発生することや、エージェント事業の人員縮小等による影響を考慮したため、今18年2月期業績予想の売上高380億円(前期比14.5%増)、営業利益105億円(同15.1%増)、経常利益105億0100万円(同14.9%増)、純利益70億2300万円(同13.9%増)見込みは、据え置いている。年間配当は39円(第2四半期末15円、期末24円)の3円増配を予定している。
株価は、1月24日につけた年初来の安値2138円から3月13日に年初来2400円と買われた後、2400円を軸とした往来相場が続いている。今18年2月期第2四半期業績予想の上方修正を好感し、19日に2595円と買われレンジ上限の2600円に接近する場面も見られている。高い求人需要が続くと予想されることから、通期業績予想の上振れも有力視されるため、再度買い直されることは十分想定される。下押す場面があれば、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)