【銘柄フラッシュ】システム・ロケーションなど急伸し第一稀元素化学は10月の「ノーベル賞」が意識されて活況高

株式市場 銘柄

 21日は、東証1部の値上がり率1位が新日本理化<4406>(東1)の20.4%高となり、特段、最新の会社発表ニュースや証券会社による投資判断は出なかったが、仕手色が強く、動き出すだけで「何かある」と注目を集める銘柄とされ、再び目先資金が集まったようだ。米FOMC(連邦公開市場委員会)の金融政策に続いてBOJ(日銀)の金融政策会合も通過したため、このところの主力株主導高は一服するとの見方があり、材料株の出番との見方も。

 2位はレオン自動機<6272>(東1)の12.5%高となり、業績予想の増額修整などを材料に急伸し2000年以降の最高値を更新。

 3位はブレインパッド<3655>(東1)の11.2%高となり、「量子コンピューター」関連銘柄との見方や、22日に新規上場する機械学習/深層学習技術などのアルゴリズムソリューション企業PKSHA Technology(パークシャテクノロジー、銘柄コード番号3993、売買単位100株)の比較対象銘柄とされ、前人気を集めたとの見方。

 三栄建築設計<3228>(東1)は業績が好調なため手がかり材料に反応しやすく、NHK総合テレビで「なぜいま?都心で『戸建てシフト』」を放送したことなどが言われて高値を更新。LIFULL(ライフル)<2120>(東1)も最高益更新基調で、楽天<4755>(東1)との共同出資による民泊事業会社への期待などが強いようで大引けは1%高だが戻り高値を更新。

 堺商事<9967>(東2)は新興国での健康診断の受診増加などを受けてレントゲン撮影の造影剤バリウム原料などが注目されて一時ストップ高の24.7%高となり大引けも24.1%高。DNAチップ研究所<2397>(東2)は遺伝子関連検査の薬事承認に向けて第二種医療機器製造販売業許可を東京都より取得と発表し14時頃から急伸しストップ高の23.1%高。第一稀元素化学工業<4082>(東2)は桐蔭横浜大学の宮坂特任教授が近い将来のノーベル賞候補とする米国情報会社のレポートが伝わり連想買いとされて9.1%高となり急伸。

 シェアリングテクノロジー<3989>(東マ)は8月の月次動向などが好感されて10.1%高。FRONTEO(フロンテオ)<2158>(東マ)は特許調査・分析システム導入先が20社を上回ったとの発表が材料視されて9.5%高。

 システム・ロケーション<2480>(JQS)は業績見通しの増額などが好感されて朝から買い気配のままストップ高を続け27.8%高。エヌエフ回路設計ブロック<6864>(JQS)は「量子コンピューター」への期待が再燃してストップ高の25.3%高となった。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る