【株式評論家の視点】スマートバリューは中期事業計画の営業利益目標は達成へ、地方創生などテーマに乗り上放れを期待

株式評論家の視点

 スマートバリュー<9417>(JQS)は、2015年6月に東京証券取引所JASDAQに上場。1928年に創業したバッテリー製造輸出、電装品販売を行う堺バッテリー工業所が発祥で、2018年に創業90周年、 2017年には創立70周年を迎え、節目の期間と捉え、第一次中期事業計画では、「社会課題をクラウドサービスで解決する」「地域の活力の源となる事業を推進する」「収益率向上に向けたアーキテクチャ・業務効率」を基本方針として掲げ、2018年6月期営業利益3億6600万円目標達成を目指している。

 具体的な戦略として、地域のプラットフォームとして「地方創生」、モバイル・クラウド・IoTを活用したサービス。魅力ある・楽しい・ワクワク・ストーリーのある事業の創造、営業・技術・業務・管理すべてで収益性向上の実現を図っている。

 地域情報クラウドでは、自治体など公の存在と地域社会・住民とのコミュニケーションを創発する社会システムとしてのクラウドサービスを提供している。モビリティIoTでは、自動車等の幅広い「モビリティ」を対象に、IoTを中心とした技術を活用したクラウドサービスを提供している。クラウドプラットフォームでは、地方自治体をはじめとする公共団体様、企業様の情報システム部門などの顧客を中心に、インターネット・サーバに関する技術ノウハウ・実績を活用したプラットフォームを提供している。ドコモショップ運営では、NTTドコモの代理店として地域に密着したドコモショップを大阪の堺市に5店舗・岸和田市に1店舗運営している。

  9月13日大引後の今2018年6月期第2四半期業績・通期業績予想の修正を発表済みで、第2四半期売上高は従来予想の33億7500万円(前年同期比6.4%増)から33億9700万円(同7.0%増)、営業利益は同4500万円(同37.9%増)から1億0300万円(同3.2倍)、経常利益は同4400万円(同33.6%増)から1億0300万円(同3.1倍)、純利益は同2600万円(同26.9%増)から2億0100万円(同9.6倍)に増額した。クラウドソリューション事業、モバイル事業ともに、売上原価削減の徹底が売上総利益の改善に寄与し、さらに人件費等のコストコントロールの強化により販売費及び一般管理費が、計画を下回ったことが奏功した。また、データセンターファシリティの譲渡に伴う固定資産売却益3億4300万円を特別利益に計上する一方で、事業再編費用等約1億3100万円を特別損失として計上する。

 今18年6月期業績予想は、売上高は従来予想の74億3300万円(前期比13.7%増)から、72億9700万円(同11.6%増)に減額するが、営業利益は同3億6600万円(同33.4%増)から3億6800万円(同34.3%増)、経常利益は同3億6900万円 (同33.8%増)から3億7100万円(同34.9%増)、純利益は同2億2100万円(同22.8%増)から3億7600万円(同2.1倍)に増額した。年間配当予想は、期末一括12円50銭を予定している。大手事業者のデータセンターの利用への移行期間中の既存顧客対応に注力するため、当初計画していた新規顧客受注の見直しを行っているため、通期業績予想の修正が必要となった場合には、速やかに開示する見通し。

 株価は、2月17日につけた年初来の安値1500円から3月14日に年初来の高値2684円と買われた後、2200円を軸にモミ合いが続いている。地方創生、ブロックチェーン、自動運転などのテーマに乗り、第1次中期事業計画の営業利益目標3億6600万円を達成し、連続営業最高益を更新する見通し。2000円割れで下値を固め、日柄調整が進み保ち合いに煮詰まり感が出つつある。上放れ期待で買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■特殊な無線技術で高感度化、動物実験で市販測定器と高い一致  早稲田大学と山口大学の研究グループは…
  2. ■2019年以来の来日、K-POP史上最多規模の単独ツアー  21世紀のポップアイコン・BTSが、…
  3. ■開園から42年266日、2パーク合計で大台到達  オリエンタルランド<4661>(東証プライム)…
2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

ピックアップ記事

  1. ■高市トレード調整は好機か、配当利回り上位株で権利取り戦略  今週の当コラムは、権利付き最終売買日…
  2. ■「音楽が鳴っている限り踊る」か「笛吹けど踊らず」か、高市トレードで問われるベテラン投資家の知恵 …
  3. ■上方修正を重ねる銘柄群が相場の主役に  同コラムは今週、ダブルセット銘柄、トリプルセット銘柄、フ…
  4. ■政治安定を好感、全面高期待が再燃  超短期決戦だった衆議院議員選挙が、昨8日に投票され即日開票さ…
  5. ■総選挙後に本番、米・卵関連株など食料品銘柄に再評価期待  消費税減税をめぐる関連株の動向が、過去…
  6. ■円安・円高が日替わり、内外市場で一波乱二波乱の可能性  内外のマーケットが激動含みである。これが…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る