生化学工業は小野薬品工業と共同で変形性関節症治療剤SI-613について、腱・靱帯付着部症を対象とした後期第Ⅱ相臨床試験を開始

■国内の患者数は年間約90万人と推定

 生化学工業<4548>(東1)は、小野薬品工業<4528>(東1)と共同で開発を進めている変形性関節症治療剤SI-613(以下SI-613))について、腱・靱帯付着部症を対象とした後期第Ⅱ相臨床試験を開始した。

 SI-613は日本において、変形性関節症を対象とした第Ⅲ相臨床試験を実施中であり、本試験は変形性関節症に加えて腱・靭帯付着部症の適応症取得を目指し実施するもの。腱・靱帯付着部症は、膝や肘、かかとなどの骨や筋肉と、腱・靭帯が結合している部位に、過度の負荷が要因となって起きる炎症性疾患であり、代表的な疾患として上腕骨外側上顆炎(テニス肘)、足底腱膜炎、膝蓋腱炎(ジャンパー膝)、アキレス腱付着部症などがある。これらの疾患で薬物治療を受けている国内の患者数は、年間約90万人と推定している。

 小野薬品及び生化学工業は、より多くの患者の治療に貢献できるよう、またSI-613の製品価値最大化に向けて、変形性関節症に加えて腱・靭帯付着部症の適応症取得を目指して共同開発を進めている。

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