【木村隆のお宝銘柄】N・フィールドは、拠点拡大が整う来期の業績向上を評価する
- 2015/2/23 11:52
- 株式投資News
N・フィールド<6077>(東マ)がダブル底を打ち出直り相場に突入してきた。株化は昨年8月22日の高値2360円から長らく整理に入っている。高値は好業績が高い評価を集めたものだ。しかし、好業績のレッテルを張られているため、決算発表のたびに好材料出尽くしの評価となっている。しかし、いよいよ来12月期以降、本格的な収益期入りとなる。株価の居所も変わってきそうだ。
同社は精神疾患を抱える患者に特化した訪問看護や訪問介護などの在宅サービスを手掛ける。関東と関西地区を中心に訪問看護の拠点となる訪問看護ステーション「デューン」を展開している。
現在はその拠点作りを進めているところ。2014年12月末時点で、拠点数は65カ所。周辺営業所を統括する事業所8カ所と、訪問看護の拠点となる営業所21カ所の合計29カ所(うち、東日本が16カ所)を一気に増やし、看護師も前期末比95名増の319名に増加した。
今2015年12月期もする4県を含め、拠点数は新たに20カ所増やす。2月1日までに10ヶ所を開設済みで、残り10ヶ所も4月までに開設し、期末時点で85カ所を予定。看護婦数も前期末比111名の増加を見込むが、その3分の2は上期での採用を計画している。
このため上期は費用が先行するが、後半にかけて盛り返す見通し。そのため、今期の営業利益は8憶5000万円と(6億1100万円)と利益が圧縮されるが、拠点開設が整う来期の営業利益は18億円へ急浮上する見通し。ロングランの上昇相場が期待できる。(株式評論家)