【木村隆の相場展望】海外投資家が本格出動、舞台の風景が大きく変わる

株式市場

(2月23日~27日)

 相場は舞台の風景が大きく変わってきた。日経平均株価は20日に、1万8332円で追え、2000年5月2日以来およそ15年ぶりの高値を更新した。2月3日には1万7335円に留まっていたのに。その風景は様変わり。

 1月までは年金運用資金の注文が出る信託銀行の買い、自社株買いの増加に伴う事業法人の買い、など国内資金が主体の増場が展開されてきた。

 ところが、2月第2週(2月9日~13日の投資主体別売買状況では、海外投資家が7433億円と大量に買い越し、本格出動の様相。海外投資家は先物の買いを現物株に振り替えるため、今後は現物株の買いが増える。2月第2週では158億円の買いに留まっていた現物買いは大きく膨らむことになりそう。個人投資家は3988億円の売り越しだが、この売却資金は再び株式投資に向かうことが予想される。

 海外投資家の買いは始まったばかり。その他の需給も万全。相場はなお強気相場の継続が想定される。(株式評論家)

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