【高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ】円安に頼らなくなった日本マーケット

高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ

昨年12月8日に日経平均は7年4ヵ月ぶりに1万8030円までザラ湯で買われ、為替も121円84銭までドル高円安が進みました。その後、年明けの1月16日に1万6592円までザラ場で下落し、同日ドル円も115円82銭まで反落しました。

しかし、この日をボトムに2月20日、日経平均は1万8332円まで反騰。高値を塗り変えたましたが、ドル円の終値は119円処と、高値には2円80銭余り届いていません。

つまり、1月中旬以降の日本株の上昇は円安にサポートされてきたこれまでの上昇とはやや趣を異にしているのです。しかも、先週末、日経平均とNYダウの絶対値比較では前者の方が192pt上ザヤとなっています。

こうした背景には、(1)米国経済にはドル高のデメリットが出てきたこと、(2)原油安のメリットは日本経済の方が優っていること、(3)従って、今後1年間の企業収益の見通しは日本株の方が明るいと予測されること等があると見られます。

現在192ptの開きは今後より拡大していくでしょう。(証券ジャーナリスト)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る