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プラマテルズは06年の上場来高値試す、18年3月期予想は増額の可能性、低PBRも評価材料
- 2017/10/3 08:12
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
プラマテルズ<2714>(JQ)は合成樹脂の専門商社である。18年3月期は需要回復や高付加価値製品拡大などで増収増益予想である。そして増額の可能性が高いだろう。株価は水準を切り上げている。好業績や低PBRを評価して06年2月の上場来高値を試す展開が期待される。
■双日グループの合成樹脂専門商社、高付加価値商材を拡販
双日<2768>グループの合成樹脂専門商社である。需要先は幅広く、合成樹脂原料に関する高い専門性、原材料メーカーと販売先を繋ぐ高い提案営業力、少量多品種即納体制を強みとしている。
17年3月期の取扱商材別売上高構成比は、エンジニアリング系樹脂41%、スチレン系樹脂18%、オレフィン系樹脂11%、塩化ビニール系材料5%、PET樹脂4%、その他樹脂3%、製品(合成樹脂関連他)16%、合成樹脂関連機械・シート2%だった。
高付加価値商材の拡販、良質な商権を持つ優良会社の営業権取得やM&Aを積極化するとともに、海外は中国、ベトナム、フィリピン、タイ、インド、台湾などアジア地域に積極展開している。17年3月期の海外売上比率は32%だった。17年7月にはベトナムに現地法人を設立した。
■18年3月期増収増益予想、1Q進捗率高水準で通期増額の可能性
今期(18年3月期)連結業績予想(4月26日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比6.3%増の550億円、営業利益が4.8%増の8億30百万円、経常利益が3.4%増の8億10百万円、純利益が0.7%増の5億30百万円としている。配当予想は前期と同額の年間17円(第2四半期末8円、期末9円)で、予想配当性向は27.4%となる。
プラスチック原料ビジネスはアジアを中心として海外市場の成長が見込まれ、積極的な事業展開で増収増益予想としている。第1四半期は需要回復、市況改善、高付加価値製品拡大、円安メリットなどで、売上高が前年同期比15.1%増収、営業利益が2.1倍増益、経常利益が2.6倍増益、純利益が3.0倍増益だった。通期予想に対する進捗率は売上高26.0%、営業利益36.1%、経常利益35.7%、純利益36.0%と高水準である。通期予想は増額の可能性が高いだろう。
■株価は06年の上場来高値を試す
株価は水準を切り上げて9月1日に856円まで上伸した。そして06年2月の上場来高値880円に接近している。
10月2日の終値818円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円00銭で算出)は13~14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間17円で算出)は2.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1082円40銭で算出)は0.8倍近辺である。時価総額は約70億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績や低PBRを評価して06年2月の上場来高値880円を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)