【新規上場(IPO)銘柄】テモナは前期計画上振れ、主力サービス「たまごリピート」の利用者拡大

株式市場 IPO 鐘

 テモナ<3985>(東マ)は、4月6日に東京証券取引所マザーズに上場。同社では、「たまごリピート」と「ヒキアゲール」という2つのサービスによって、WEB上での“定期販売” と“接客” をサポートしている。“集客” を行うためのメディアや、IoT 技術を活用した“消費・利用” シーンでのアフターフォロー&アプローチのサービスを立ち上げを計画している。集客、接客、販売、アフターフォローと、ビジネスの川上から川下まですべての領域で軸となるサービスをつくり、各領域では軸を起点にサービスを拡大させ、水平と垂直2つの方向で事業を拡大。そうしてリピーターをつくるために必要なサービスをワンストップで提供できるプラットフォームを作り上げることを中長期的な計画として進めている。

 同社ではビジネスと暮らしが“てもなく”なるようリピート通販に特化したEC支援企業としてリピート通販市場におけるストック型のビジネスモデルの普及や、リピート通販のEC支援分野における 更なる地位確立を目指し、サービスの企画、営業に注力している。 「たまごリピート」及び「たまごサブスクリプション」においては、全国主要都市でのセミナー開催にとどまらず、食品市場開拓に向けて、地方都市でもセミナー開催、営業活動を行い、同社サービスの認知度を向上させ、 新規顧客獲得に尽力している。 また、「たまごリピート」の総販売代理店契約の見直しに伴い、CPO低減やコンバージョン率引き上げを目的としたウェブ接客ツール「ヒキアゲール」の営業活動を、「たまごリピート」 のクライアントへのクロスセル等限定的な活動にとどめ、「たまごリピート」の営業領域拡大に対応するため販売体制の構築を進めている。

 9月14日大引け後に前2017年9月期業績予想の上方修正を発表。前17年9月期業績は、売上高が従来予想の10億3900万円(前期比32.2%増)から10億9100万円(同38.8%増)、営業利益が同1億9000万円(同47.9%増)から2億6000万円(同2.0倍)、経常利益が同1億9600万円(同55.1%増)から2億5200万円(同2.0倍)、純利益が同1億3700万円(同58.2%増)から1億7100万円(同96.6%増)になる見通し。主力サービスの「たまごリピート」を利用する顧客の事業等の拡大に伴い、決済手数料収入が計画を上回り好調に推移している。

 株価は、5月1日につけた上場来の高値1万0100円から9月6日に上場来の安値5000円と5割調整。前期業績予想の上方修正を更新し、同19日高値6480円と上昇。その後、モミ合っている。75日移動平均線を上値に日柄調整となっているが、今18年9月期2ケタ増収増益が観測されており、下押す場面があれば、リバウンド狙いで買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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