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ワークマンは調整一巡して戻り試す、18年3月期は7期連続最高純益更新予想
- 2017/10/5 07:18
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
ワークマン<7564>(JQ)はワーキングウェア・作業用品専門店チェーンをFC中心に全国展開している。ローコスト経営を特徴として、PB商品の拡販も強化している。18年3月期は7期連続最高純益更新予想である。9月の既存店売上高は前年割れだったが、4~9月累計ベースでは堅調に推移している。株価は調整一巡して戻りを試す展開が期待される。なお11月7日に第2四半期決算発表を予定している。
■ワーキングウェア・作業用品の専門店チェーンを全国展開
ワーキングウェアや作業用品などの大型専門店チェーンをFC中心に全国展開している。ローコスト経営を特徴としてELP(エブリデー・ロー・プライス)戦略を推進し、他社との差別化戦略としてPB商品「WORKMAN BEST」の拡販、販売分析データの活用や単品管理プロジェクトの推進、緻密な品揃えと地域特性に合わせた売り場づくりなどを強化している。収益面では冬物商品が主力となる第3四半期の構成比が高い特性がある。
■18年3月期は7期連続最高純益更新予想
今期(18年3月期)の非連結業績予想(4月28日公表)については、チェーン全店売上高が前期(17年3月期)比4.0%増の772億60百万円、営業総収入が4.2%増の542億40百万円、営業利益が6.0%増の101億20百万円、経常利益が5.2%増の112億90百万円、純利益が3.6%増の73億90百万円としている。配当予想は前期と同額の年間53円(期末一括)である。
既存店の堅調推移、新規出店、PB商品売上構成比上昇による売上総利益率上昇などで7期連続最高純益更新予想である。店舗展開は新規出店が33店舗、閉店が4店舗、S&Bが4店舗、期末総店舗数が29店舗増加の826店舗の計画だ。既存店売上高は101.8%(客数100.5%前後、客単価101.3%前後)で、PB商品売上高は25%増の240億円、PB商品比率は30%の計画である。
第1四半期はチェーン全店売上高が前年同期比4.2%増、営業総収入が5.9%増、営業利益が7.9%増、経常利益が7.2%増、純利益が8.0%増で、通期予想に対する進捗率はチェーン全店売上高25.8%、営業総収入25.9%、営業利益26.2%、経常利益26.1%、純利益25.0%と順調だった。
月次売上高(FC店と直営店の店舗売上高合計、前年比速報値)を見ると、17年9月は全店97.1%、既存店94.9%だった。降雨日が少なかったため雨具類が大幅に前年を割り込んだ。ただし17年4~9月累計では全店104.1%、既存店101.3%と好調に推移している。
■株価は調整一巡して戻り試す
株価は調整一巡して徐々に下値を切り上げている。そして10月2日には3580円まで上伸して8月の年初来高値3595円に接近する場面があった。
10月4日の終値3430円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS181円29銭で算出)は18~19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間53円で算出)は1.5%近辺、前期実績PBR(前期実績BPS1317円34銭で算出)は2.6倍近辺である。時価総額は約1404億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線が上向きに転じてサポートラインの形となった。調整一巡して戻りを試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)