【業績でみる株価】ピー・シー・エーは年初来高値に接近、18年3月期大幅増益予想、さらに増額の可能性

 ピー・シー・エー<9629>(東1)は、会計ソフトを主力としてソフトウェア開発・製造・販売・保守サービスを展開し、クラウドサービス、ERP、医療情報システムも強化している。18年3月期大幅増益予想である。さらに増額の可能性が高いだろう。株価は水準を切り上げて1月の年初来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■会計ソフトが主力

 会計ソフトを主力としてソフトウェア開発・製造・販売・保守サービスを展開し、クラウドサービス、ERP、医療情報システムも強化している。フラッグシップのPCAクラウドは、17年3月期末時点で利用社数が9000社を超えている。

 18年3月期第1四半期の種類別売上高構成比は製品17.6%、商品8.0%、保守サービス37.2%、クラウドサービス20.2%、その他営業収入17.0%である。

■18年3月期大幅増益予想、さらに増額の可能性

 18年3月期連結業績予想は売上高が17年3月期比5.5%増の98億76百万円、営業利益が49.3%増の6億45百万円、経常利益が44.4%増の6億69百万円、純利益が2.6倍の4億25百万円としている。

 第1四半期(4~6月)は売上高が前年同期比5.6%増収、営業利益が7.3倍増益、経常利益が5.4倍増益で、純利益が黒字化した。クラウド売上が22.1%増収と好調に推移して牽引した。オンプレミス型も前期後半の新「DXシリーズ」投入効果で、バージョンアップを中心に製品売上が10.6%増収と好調に推移した。増収効果などで売上総利益率が5.9ポイント上昇した。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高21.3%、営業利益27.1%、経常利益27.7%、純利益23.1%である。クラウドサービスが牽引して通期予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は1月の年初来高値に接近、好業績評価して上値試す

 株価は10月4日に1679円まで上伸して1月の年初来高値1720円に接近している。10月5日の終値は1650円、今期連結予想PERは27倍近辺、時価総額は約127億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線も上向きに転じて先高感を強めている。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1.  暖房機器、除雪商品などを展開し割安放置が目立つセクターにホームセンター株がある。PBRが1倍を割…
  2. ■背広の売れ行きが映す街角の景気シグナル  街角の景気実感を分析し、景気実態を明らかにする経済指標…
  3. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  4. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る