十を聞くはアホウ、三つくらいがちょうど良い=犬丸正寛の相場格言

■十を聞くはアホウ、三つくらいがちょうど良い

 人の意見をよく聞くことは大切でも、聞くことばかりが趣味のようになって自分の意見を忘れてはいけないと教えています。とくに、損得の絡んでいる相場、ビジネスでもそうでしょうが、損をしたくない、少しでも多く儲けたい気持ちから、相場や景気に対する見方をたくさん聞こうとするものです。

 しかし、なんでもそうですが、『過ぎたるは及ばざるが如し』です。聞くことばりにエネルギーを注いでいると、常に、人の意見に左右されるようになり、他人はどうみているかということばかりが気になって、自分で考えることができなくなってしまいます。いくら多くを学んでも、最終的には、自分のことは自分で決めなくてはいけないのです。時間は待ってはくれません。ましてや、株式投資では自己責任が基本です。自分でジャッジしなくてはいけません。

 突き詰めれば、投資では、「カイ」、「ウリ」、「ミオクリ」の3つしかありません。日頃から、「強気の人」、「弱気の人」、「中立的な人」の3つくらいのタイプくらい分けて、相場見通しに耳を傾けるのがよいでしょう。そのうえで、今は、「カイ・ウリ・ミオクリ」のどれかを自分の頭で考えることです。

 

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