【株式評論家の視点】マンダムは中期計画初年度の出足好調、30日に第2四半期決算を発表

株式評論家の視点

 マンダム<4917>(東1)は、1927年12月23日の創業以来、「生活者へのお役立ち」を追求。本年12月23日に創業90周年を迎える。「ギャツビー」「ルシード」といった男性化粧品ブランドを複数展開しているが、香りや、清涼感、使用感、そしてパッケージなど、 あらゆる面において、男性ならではの嗜好性を追求し、細かなニーズやウォンツにまで対応した商品を幅広く提供している。

 第12次中期経営計画(2017年4月~2020年3月)では、カテゴリー戦略の推進とブランド価値向上の徹底、インドネシアを中核にした海外事業の成長性向上、グループオペレーション体制の構築と単位あたり生産性の向上を経営基本方針に掲げ、20年3月期売上高900億円(男性事業年平均成長率3%以上、女性事業同10%以上、海外同10%以上)、営業利益率10%、株主還元率40%以上を目指している。

 今2018年3月期第1四半期業績実績は、売上高224億6300万円(前年同期比6.3%増)、営業利益38億9300万円(同7.0%増)、経常利益41億2900万円(同8.6%増)、純利益26億3300万円(同6.1%増)に着地。主に「ビフェスタ」や「ルシード」が好調な推移したほか、インドネシアにおいて「ギャツビー」が好調に推移した。営業利益は第2四半期計画に対する進捗率が76.3%と順調に推移している。

 今18年3月期業績予想は、売上高800億円(前期比3.4%増)、営業利益80億円(同5.0%増)、経常利益85億円(同3.9%増)、純利益56億円(同0.6%増)を見込む。年間配当は、第2四半期末49円、期末24.5円を予定している。※9月30日を基準日(効力発生日17年10月1日)として1株を2株に分割済みで、実質的な配当額に変更はない。

 株価は、4月17日安値2530円週から8月31日に分割前高値3325円と上昇。配当落ちに伴い9月27日に分割後安値2984円と売られた後、モミ合っている。中期計画の初年度の第1四半期は順調に推移。今月30日に予定される第2四半期決算の発表に期待は持てる。サポートラインとなっている26週移動平均線に接近する場面があれば、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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