トレジャー・ファクトリーは朝安のあと6%以上も急伸し四半期決算の内容を吟味

株式市場 銘柄

■第2四半期は出店を大幅に前倒し減益になったが売上高は29%も増加

 トレジャー・ファクトリー<3093>(東1)は12日、朝方の下値から6%以上も急伸する展開となり、10時30分にかけては870円(前日比変わらず)まで回復している。11日の取引終了後に発表した第2四半期の連結決算(2017年3~8月累計)を受け、朝方は819円まで下押したが、これを一気に奪回して楽天証券の「寄り付きからの値上がり率」の一時3位に入る大躍進となった。

 第2四半期までの累計業績は、既存店の売上げ回復などにより、連結売上高は前年同期比29%も増加して77.2億円となった。一方、営業利益は同55%減となった。これが朝方の売り先行相場につながったようだが、上期の出店数を当初計画の5店舗から4店舗上積みして9店舗出店したことなどが要因で、2月通期の業績見通しは各利益とも2ケタの増収増益を据え置いた。

 2月通期の連結純利益の見通しは前期比20%増の5.8億円、1株利益は52円30銭。このところの株価は決算発表を先取るように事前に上げていたため、12日の朝は反動が出たとの見方もある。業績が好調で基調がジリ高の銘柄は下げても再びジリ高基調に復帰するケースが多いとされ、中長期投資なら、買いやすくなったと感じられる場面が来るまで待つのも一法のようだ。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る