【業績でみる株価】東京応化工業は自律調整一巡して上値試す、17年12月期連結業績予想に上振れ余地

 東京応化工業<4186>(東1)は、世界首位級の半導体・液晶用フォトレジストを主力に、エレクトロニクス機能材料や高純度化学薬品などの材料事業、および装置事業を展開している。17年12月期(決算期変更で9ヶ月決算)の連結業績は、需要が高水準に推移して上振れ余地がありそうだ。株価は9月の戻り高値圏から反落したが、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。なお11月7日に第2四半期決算発表を予定している。

■半導体・液晶用フォトレジストが主力

 フォトリソグラフィを用いた微細加工技術をベースとして、世界首位級の半導体・液晶用フォトレジストを主力に、エレクトロニクス機能材料や高純度化学薬品などの材料事業、および装置事業を展開している。

 17年3月期のセグメント別売上構成比は材料事業97.5%(エレクトロニクス機能材料59.8%、高純度化学薬品37.7%)、装置事業2.5%だった。

■17年12月期連結業績予想に上振れ余地

 17年12月期の連結業績(決算期変更で9ヶ月決算)予想は、売上高が888億円、営業利益が84億円、経常利益が86億円、純利益が49億円としている。

 前年同期間(16年4月~12月)との比較では、売上高が10.0%増収、営業利益が9.8%減益、経常利益が5.7%減益、純利益が10.7%減益見込みとなる。売上面ではエレクトロニクス機能材料が好調に推移し、高純度化学薬品も回復するが、利益面では償却負担の増加や決算期変更に伴う費用の発生が影響する。

 ただし第1四半期(4~6月)は売上高が前年同期比22.2%増収、営業利益が21.4%増益、経常利益が44.2%増益、純利益が37.9%増益だった。エレクトロニクス機能材料が15.9%増収、高純度化学薬品が31.8%増収と好調に推移した。需要が高水準に推移して通期予想に上振れ余地がありそうだ。

 なお配当予想は、12ヶ月決算の17年3月期と同額の年間64円(第2四半期末32円、期末32円)としている。

■株価は自律調整一巡して上値試す

 株価は9月の戻り高値4160円から反落したが、3900円~4000円近辺で下げ渋る動きだ。自律調整の範囲だろう。10月11日の終値は3975円、時価総額は約1793億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(MM)

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