マルマエ:前8月期、経常60%超など大幅増収増益

■今期30%成長視野に~生産性向上へ積極的投資継続

 半導体・FPD製造装置に使用される真空部品などの精密切削加工事業を展開するマルマエ<6264>(東マ)の2017年8月期業績は、半導体事業、FPD事業での好調な受注並びに検収が順調であったことから、好業績の期待通り、売上高が前年比35.4%増収となった。
 利益面では、期中動向を踏まえ、先行投資となる需要拡大に合わせた生産設備増強、流動的人材確保など積極投資を実施したにもかかわらず、各利益ともに前年実績比ほゞ6割増と驚異的大幅増益となった。

 売上高3,035百万円(前期比36.4%増)、営業利益764百万円(同56.5%増)、経常利益737百万円(同50.9%増)、当期純利益538百万円(同48.2%増)

■ドライエッチング&CVD工程拡大期待~半導体分野注目

 今期(2018年8月期)見通しは、景気動向面では、半導体製造装置市場の拡大傾向は継続すると見ており、特にドライエッチング工程とCVD工程の拡大に期待している。FPD分野の設備投資では、中国の大型液晶テレビ向けの本格化、韓国や日本国内のスマホ向け有機EL投資で高水準が維持され、先行投資した効果が生産能力向上に寄与するとみている。FPD分野も全期を通じて好調に推移すると予想している。
 設備投資については、半導体分野の増強継続に加え、本社、関東事業所での、新工場や新事業所の設置を課題として取組む方針だ。

 売上高4,000百万円(前年同期比31.8%増)、営業利益1,000百万円(同30.7%増)、経常利益は980百万円(同33.0%増)、当期純利益668百万円(同24.1%増)。

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