【業績でみる株価】鎌倉新書は調整一巡して戻り試す、18年1月期大幅増収増益予想

 鎌倉新書<6184>(東1)は、葬儀・仏壇・お墓を中心としたライフエンディングサービス事業を展開している。18年1月期大幅増収増益予想である。株価は6月の上場来高値から反落したが、調整一巡して戻りを試す展開が期待される。

■ライフエンディング領域のポータルサイトを運営

 葬儀・仏壇・お墓を中心としたライフエンディングサービス事業(マッチングプラットフォームとなるポータルサイト運営を中心としたライフエンディングに関わる情報サービス提供)、およびライフエンディング関連書籍出版事業を展開している。

 ポータルサイトの「いい葬儀」「いい仏壇」「いいお墓」や、お別れ会プロデュースの「Story(ストーリー)」などを運営し、ポータルサイトを通じて一般ユーザーを取引先である葬儀社・仏壇仏具店・石材店・寺院霊園などに紹介する。成約報酬が収益柱である。

 なお17年9月にはシェアリングテクノロジー<3989>と事業提携した。シェアリングテクノロジーが運営する「生活110番」サイトを通じて「いい葬儀」サイトへの顧客紹介を行う。

■18年1月期大幅増収増益予想

 18年1月期の非連結業績予想は、売上高が17年1月期比27.6%増の17億円、営業利益が28.3%増の4億20百万円、経常利益が23.4%増の4億円、純利益が23.6%増の2億55百万円としている。

 第2四半期累計(2~7月)は、売上高が前年同期比26.1%増収、営業利益が21.7%増益、経常利益が2.9%増益、純利益が10.1%増益だった。計画を上回る増収増益だった。

 WEBサービス売上が30%増収(お墓が36%増収、葬祭が23%増収、仏壇が15%増収)と大幅伸長した。いずれの事業も紹介数が大幅増加し、お墓事業では成約率も大幅上昇した。人件費の増加などを吸収して大幅営業増益だった。なお営業外費用で株式公開費用を計上したため、経常利益の伸び率は小幅だった。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が47.5%、営業利益が46.2%、経常利益が40.0%、純利益が42.7%である。やや低水準の形だが、第2四半期累計が計画を上回る増収増益であり、下期の構成比が高い特性を考慮すれば、通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は調整一巡して戻り試す

 株価(16年10月1日付で株式4分割、17年7月21日付で東証マザーズから東証1部に市場変更、17年10月10日から貸借銘柄)は、6月高値1949円から反落したが、9月22日の直近安値1422円から切り返して調整一巡感を強めている。10月12日の終値は1575円、今期予想PERは54倍近辺、時価総額は約144億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、素早く切り返しの動きを強めている。調整一巡して戻りを試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る