農業総合研究所はデリカフーズホールディングスとの業務提携を発表

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■青果物流通における新たなインフラを構築

 農業総合研究所<3541>(東マ)は12日、デリカフーズホールディングス<3392>との間で、業務提携契約を締結し、青果物流通における新たなインフラを構築すると発表した。また、同日には17年8月期連結業績を発表した。

 同社は、全国約7000名の生産者と都市部を中心とした約1000店舗の小売店をITでダイレクトに繋ぎ、情報・物流・決済のプラットフォームを構築することにより、これまでになかった新しい農産物流通システム「農家の直売所」を展開している。

 一方、デリカフーズHDは、業務用の青果物販売におけるリーディングカンパニーとして、日本全国の外食産業・中食産業向けに365日、カット野菜やホール野菜を提供する事業を展開している。

 今回の提携により、デリカフーズHDが構築してきた大規模農家向け外食・中食流通インフラと、農業総合研究所が構築してきた中小規模農家向け小売流通インフラが相互に乗り入れ可能となり、青果物流通の新たなインフラが構築できると期待される。

 また、同社が所有する栽培履歴や販促ツールとデリカフーズHDが所有する約2万検体に及ぶ青果物のビックデータを共有することで、外食・中食・小売店向けの情報提供サービスが可能となる。

 なお、同社は同日に17年8月期の決算を発表、連結決算に移行して売上高は16億59百万円、営業利益は1億56百万円、経常利益は1億30百万円、純利益は84百万円だった。

 同社は、17年8月期からの3ヵ年を、流通総額拡大のための投資フェーズと位置づけており、18年8月期の連結業績予想は、先行投資を更に積極的に進め、売上高は22億70百万円(前期比36.8%増)、営業利益は1億円の赤字(前期は単体で1億56百万円)、経常利益は70百万円の赤字(同1億62百万円)、純利益は70百万円の赤字(同1億7百万円)としている。

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