【株式評論家の視点】スタジオアタオは名古屋エリア初の店舗をオープン、1800円どころで下値を固めてくるか注目

株式評論家の視点

 スタジオアタオ<3550>(東マ)は、昨年11月29日に東京証券取引所マザーズ市場に上場。同社グループは、『ファッションにエンタテイメントを』を理念として、オリジナルバッグ・財布等の提供を通じて『お客様に非日常のワクワク感を提供すること』を目指している。同社(株式会社スタジオアタオ)及び連結子会社1社(ロベルタ・ディ、カメリーノファーイースト株式会社)の2社で構成。オリジナルバッグ等の企画・販売、直営店舗の運営、インターネット店舗の運営、キャラクター商品の企画・販売を主な事業として取り組んでいる。

 社長自らがデザイン、企画、ブランド構築を指揮し、神戸発の主力ブランドの「ATAO(アタオ)」をはじめ、「IANNE(イアンヌ)」「Roberta di Camerino(ロベルタ ディ カメリーノ)」「ILEMER(イルメール)」の4つのブランドを展開。5月末現在、国内において神戸、有楽町、銀座、新宿、横浜等の大都市圏の百貨店・商業施設等に入居している店舗9店(アタオ5店、イアンヌ4店)を展開するとともに、全国各地の百貨店等において随時イベントを開催し、同社商品を販売しているほか、海外においてパリにイアンヌのギャラリー1か所を展開。

 10月11日大引け後に発表した今18年2月期第2四半期業績実績は、売上高18億2300万円(前年同期比23.3%増)、営業利益3億9600万円(同20.5%増)、経常利益3億9700万円(同21.5%増)、純利益2億7400万円(同28.9%増)に着地。営業利益は年計画に対する進捗率が79.2%と順調に推移している。

 今18年2月期業績予想は、売上高33億3000万円(前期比16.0%増)、営業利益5億円(同8.3%増)、経常利益5億円(同12.5%増)、純利益3億4000万円(同12.1%増)の連続最高益更新を見込む。

 株価は、7月21日につけた分割前の高値2913.3円から9月14日の分割後の安値1773円まで調整を挟んで10月3日に分割後の高値2328円と上昇。今2月期第1四半期営業利益は年計画に対する進捗率が51.6%と順調に推移し事前の期待が高かったため、第2四半期決算の発表を受け、やや失望感が広がり同12日安値1840円と売り直されている。11月3日に松坂屋名古屋店(南館地下2階)に名古屋エリア初の店舗となる「ATAO 名古屋店」をオープンと、今後の店舗展開は期待される。通期営業利益予想の上振れは十分視野に入るだけに、ここから1800円どころで下値を固めてくるか注目したい。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る