【業績でみる株価】スタートトゥデイは自律調整一巡して上値試す、18年3月期大幅増収増益・増配予想
- 2017/10/16 11:10
- 業績でみる株価
スタートトゥデイ<3092>(東1)は、日本最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」運営を主力としている。18年3月期大幅増収増益・増配予想である。株価は9月高値から一旦反落したが、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。
■日本最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」運営
日本最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」の運営、および日本最大級のファッションコーディネイトアプリ「WEAR」やファッションフリマアプリ「ZOZOフリマ」の運営を主力としている。
中期成長に向けて商品取扱高拡大施策を推進している。中長期ビジョンでは商品取扱高5000億円(17年3月期実績2120億円)、営業利益500億円(同263億円)を目指している。
■18年3月期大幅増収増益・増配予想
18年3月期連結業績予想は、売上高が17年3月期比30.9%増の1000億円、営業利益が21.7%増の320億円、経常利益が21.0%増の320億円、純利益が30.3%増の222億円としている。商品取扱高の計画は27.3%増の2700億円である。
第1四半期(4~6月)は売上高が前年同期比39.4%増収となり、営業利益が59.3%増益、経常利益が58.8%増益、純利益が54.5%増益だった。商品取扱高拡大施策が奏功し、計画を上回る増収増益だった。
商品取扱高は40.9%増(主力のZOZOTOWN事業が43.4%増、BtoB事業は5.5%減)と好調に推移した。利益面では、商品取扱高拡大に加えて、ZOZOTOWN事業における受託ショップのセールスミックス変化による粗利益率の改善や、業務効率化による固定費負担の減少も寄与した。
購入者数は39.4%増の約673万人(過去1年以内に1回以上購入したアクティブ会員数が47.0%増の約418万人、会員登録を行わずに購入したゲスト購入者が28.4%増の約255万人)だった。第1四半期末の出店ショップ数は987(受託ショップ979、買取ショップ8)となった。
通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高21.5%、営業利益24.9%、経常利益25.0%、純利益24.9%と順調である。通期ベースでも好業績が期待される。
なお配当予想は年間29円(第2四半期末12円、期末17円)としている。16年10月1日付株式3分割前に換算すると17年3月期実績は年間68円、18年3月期予想は年間87円となる。大幅増配予想である。
■株価は自律調整一巡して上値試す
株価は9月高値3700円から一旦反落したが、10月4日の直近安値3150円から切り返して10月13日には3455円まで上伸している。自律調整が一巡したようだ。10月13日の終値は3435円、今期予想連結PERは48倍近辺、時価総額は約1兆705億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(MM)