【注目銘柄】フェリシモは収益改善評価して14年高値目指す、18年2月期2Q累計が計画超で通期予想も増額の可能性

注目銘柄

 フェリシモ<3396>(東1)に注目したい。服飾・服飾雑貨、生活関連用品などの通販を展開している。18年2月期第2四半期累計は売上高、利益とも計画超だった。通期予想も増額の可能性が高いだろう。株価は10月2日の年初来高値から一旦反落したが自律調整の範囲だろう。収益改善を評価して14年高値を目指す展開が期待される。

■18年2月期2Q累計が計画超で通期予想も増額の可能性

 10月6日発表した18年2月期第2四半期累計(3~8月)連結業績(10月2日に売上高、利益とも増額修正)は、売上高が前年同期比7.8%減の143億円、営業利益が4億61百万円(前年同期は87百万円の赤字)、経常利益が4億99百万円(同2億79百万円の赤字)、そして純利益が4億94百万円(同2億96百万円の赤字)だった。

 全体として減収だが、定期便(コレクション)事業の売上が計画を上回り、ふるさと納税カタログ受託制作の地域マーケティング支援事業の売上が好調だった。コスト面では広告費等の後倒しも寄与して大幅増益となり、各利益とも黒字化した。

 通期予想は据え置き、売上高が17年2月期比2.3%減の301億97百万円、営業利益が6億31百万円(17年2月期は4億99百万円の赤字)、経常利益が6億74百万円(同4億93百万円の赤字)、純利益が6億61百万円(同75億48百万円の赤字)としている。

 主力の定期便(コレクション)事業の構造改革効果、新規「haco(ハコ)」事業の育成、17年2月期に減損処理を行ったことに伴う減価償却費の大幅減少、減損損失一巡などで黒字化予想としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が47.4%、営業利益が73.1%、経常利益が74.0%、純利益が74.7%である。広告費等の後倒しを考慮しても高水準であり、通期予想も増額の可能性が高いだろう。

 なお10月13日に株主優待制度の変更を発表した。長期保有を優遇する。

■株価は収益改善評価して14年高値目指す

 株価は10月2日の年初来高値1474円から利益確定売りで一旦反落したが自律調整の範囲だろう。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。収益改善を評価して14年8月高値2149円を目指す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る