■OA機器などを販売する情報通信事業が主力
17年2月持株会社に移行し、中小企業向けにビジネスホン・デジタル複合機・ネットワーク商品・LED照明・OA機器などの販売・設置工事・保守サービスを行う情報通信事業を主力として、記帳代行などのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業、および海外法人事業も展開している。
ストック型収益の光回線サービス、およびLED照明販売や電力小売を行うeco関連事業を強化している。17年7月には第三者割当で光通信<9435>に新株予約権を発行し、業務提携関係を強化した。
中期経営計画では目標数値に19年9月期売上高100億円、営業利益10億円、純利益6億80百万円を掲げている。
■17年9月期大幅増収増益予想、18年9月期も収益拡大期待
17年9月期連結業績予想は売上高が16年9月期比27.8%増の56億50百万円、営業利益が2.4倍の3億円、経常利益が3.1倍の3億円、純利益が3.5倍の1億90百万円としている。過去最高益更新予想である。
第3四半期累計(10~6月)は売上高が前年同期比17.7%増収となり、営業利益、経常利益が、純利益とも黒字化した。3事業全てが増収となり、第3四半期累計として売上高、各利益とも上場来の最高だった。
主力の情報通信事業はM&Aや新設合弁会社も寄与して6.8%増収、BPO事業は外部受託が伸長して34.6%増収、海外法人事業は上海を中心とした営業増員も奏功して7.7倍増収だった。
通期予想に対する進捗率は低水準の形だが、情報通信事業において取引先との年間約定によるインセンティブを第4四半期に計上するため、営業利益は第4四半期の構成比が高い特性がある。通期ベースでも好業績が期待される。
さらに、光通信との強力な協働販売体制の実現による電力小売事業やBPO事業の拡大、ASEAN地域におけるLED照明販売の拡大などで、18年9月期も収益拡大が期待される。
■株価は戻り歩調で7月の年初来高値目指す
株価は8月の直近安値89円から切り返して戻り歩調だ。10月11日には124円まで上伸した。10月16日の終値は116円、時価総額は約70億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。急伸した7月の年初来高値154円を目指す展開が期待される。(MM)