JVCケンウッドが国立がん研究センターなどとの共同研究を好感し年初来の高値

株式市場 銘柄

■がん診断や治療の質向上に向けてがんセンター、シスメックス、第一三共と開始

 JVCケンウッド<6632>(東1)は18日の後場、5%高の343円(16円高)で始まり、約4ヵ月ぶりに年初来の高値を更新している。16日付で、「がん患者の血液中エクソソーム測定法に係わる共同研究を開始」と発表。音響・電気機器メーカーとあって意外感から注目する投資家も少なくないようだ。

 発表によると、国立研究開発法人国立がん研究センター(国立がん研究センター)、JVCケンウッド、シスメックス<6869>(東1)第一三共<4568>(東1)はこのほど、共同で、がんの診断および治療の質向上に資する共同研究を開始した。

 がんになると、体内の細胞が放出する「エクソソーム」という微粒子が血液中に増えていることが近年明らかになり、今回の共同研究では、特定のタンパク質をもつエクソソームを測定できるようになることで、治療法や治療効果等の判断を従来の腫瘍組織からだけではなく血液からもできるようになることを期待している、とした。シスメックスも高い。(HC)

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