【銘柄フラッシュ】宮入バルブなど急伸し神戸製鋼は大活況となり反発
- 2017/10/19 18:33
- 株式投資ニュース
19日は、神戸製鋼所<5406>(東1)が後場、反発歩調となり、大引け前に7%高の885円(58円高)まで上げて東証1部銘柄の売買代金・出来高ともトップになった。アルミ・銅製品の性能データ不正問題を受けて4割以上急落してきたが、19日は、正午過ぎからロイター通信や時事通信の報道として、トヨタ自動車<7203>(東1)、マツダ<7261>(東1)、ホンダ<7267>(東1)が自社の基準は満たしていることを確認したと相次いで伝えられ、買い戻しが入ったとされた。
東証1部の値上がり率1位は明治海運<9115>(東1)となり、「ANAクラウンプラザホテル稚内」などのホテル事業や、大阪市の認定保育所「くじら保育園」、イタリア製キッチン輸入など多角経営を展開していることが言われて腕力に自身のある資金筋が介入してきたとされ、ストップ高の18.3%高。
2位はオーバル<7727>(東1)の13.1%高となり、液体センサーを手がけるため、世耕経産相がLNGに関する国際会議「LNG産消会議」でアジアにおけるLNGのインフラ投資を支援する方針と16日に時事通信が伝え、材料視されてたという。
3位は東芝機械<6104>(東1)の8.8%高となり、リチウムイオン電池用の押出成型機などが注目されて三菱UFJモルガン・スタンレー証券による目標株価の引き上げが伝えられ高値を更新。
宮入バルブ製作所<6495>(東2)は35.4%高と急伸し、世耕経産相がLNGに関する国際会議でインフラ投資を支援と伝えられ思惑買いが継続。サンユウ<5697>(東2)は棒鋼メーカーで、神戸製鋼所の製品データ不正がアルミ、銅製品にとどまらず棒鋼もと伝えられて代替需要に期待が強まり4日連続ストップ高の20.1%高。
ヒューマン・メタボローム・テクノロジー<6090>(東マ)は名古屋大学との共同出願特許「脳症の検出方法」が材料視されてストップ高の23.5%高。ロゼッタ<6182>(東マ)は最新翻訳機の精度が従来の60~80%程度に対して95%に到達したとの発表が好感されてストップ高の23.1%高。
セゾン情報システムズ<9640>(JQS)は業績見通しの増額修正が好感されてストップ高の24.1%高。カーメイト<7297>(JQS)は高速道路などでの「あおり運転」による重大事故を受けてドライブレコーダーなどが注目されてストップ高の20.9%高となった。(HC)