【銘柄フラッシュ】神戸鋼の部品を使うJR東海など高くカワセコンピュータサプライは新元号に関連とされて急伸

株式市場 銘柄

 20日は、アルミ製品などの性能データ不正問題の神戸製鋼所<5406>(東1)が朝方は4.3%高まで上げたが大引けは1.6%安となり小反落。一方、同社のアルミ部品などを使用する側は自動車・鉄道会社などが相次いで各々の安全基準はクリアすることを確認したと伝えられ、トヨタ自動車<7203>(東1)は0.3%高程度だが反発。また、JR東海(東海旅客鉄道)<9022>(東1)は、新幹線の一部部品の強度が同社の求める日本工業規格(JIS)基準の強度を最大3%下回っていたものの、実際に新幹線部品にかかる力をはるかに上回る強度を持っているため安全上問題ないと伝えられ、0.5%高程度だが年初来の高値を更新した。

 東証1部の値上がり率1位はenish<3667>(東1)の18.8%高となり、「欅坂(けやきざか)46」の公式ゲームアプリ「欅(けやき)のキセキ」が好調とされて急反発。

 2位はトーセ<4728>(東1)の13.9%高となり、スクウェア・エニックスの新作ゲームの開発をサポートしたと伝えられて大きく出直り。

 3位はさが美<8201>(東1)の10.6%高となり、2017年12月21日をもって持株会社体制に移行することや、一部報道で今上天皇のご退位の時期が伝えられ新元号祝賀などへの特需に期待との見方があり急伸。

 カワセコンピュータサプライ<7851>(東2)はビジネスフォームなどを手がけるため新元号にかかわる需要が期待されてストップ高の24.5%高。サンユウ<5697>(東2)は神戸製鋼のデータ不正問題を受けて代替需要の期待が言われて5日連続ストップ高の16.7%高。

 ウォンテッドリー<3991>(東マ)は引き続き今8月期の営業利益の見通しを前期比3倍としたことなどが材料視されて2日連続ストップ高の19.4%高。

 カーメイト<7297>(JQS)は2日連続ストップ高の17.3%高となり、高速道路などでの「あおり運転」による重大事故を受け、360度カメラ付ドライブレコーダーが近畿とされて2013年以来の高値。スペースシャワーネットワーク<4838>(JQS)は業績予想の増額などが好感されてストップ高の15.5%高となった。(HC)

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