【注目銘柄】ミスミグループ本社は自律調整一巡して上値試す、18年3月期2桁増収増益予想で増額の可能性

注目銘柄

 ミスミグループ本社<9962>(東1)に注目したい。FA・金型用部品の企業向け通販を展開している。18年3月期は2桁増収増益・連続増配予想である。そして増額の可能性が高いだろう。株価は上場来高値圏だ。9月高値後の自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期2桁増収増益・連続増配予想で増額の可能性

 18年3月期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比12.0%増の2900億円で、営業利益が16.9%増の317億円、経常利益が17.5%増の311億円、純利益が17.5%増の216億円としている。配当予想は2円89銭増配の年間19円60銭(第2四半期末9円17銭、期末10円43銭)としている。

 商品ラインナップの拡充、コスト競争力の強化、グローバル確実短納期供給の強化などの施策を推進し、FA事業、金型部品事業、VONA事業とも好調に推移する。過去最高更新見込みである。

 第1四半期(4月~6月)は売上高が前年同期比24.4%増収となり、営業利益が33.7%増益、経常利益が33.0%増益、純利益が31.3%増益だった。そして通期予想に対する進捗率は売上高が26.1%、営業利益が31.6%、経常利益が32.0%、純利益が31.8%と高水準だった。

 アジアを中心に海外売上の伸長が期待される。さらに想定為替レートが1米ドル=108円、1ユーロ=116円、1人民元=15.8円と保守的であることも考慮すれば、通期予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は自律調整一巡、好業績を評価して上値試す

 株価は9月19日の上場来高値3050円から利益確定売りで一旦反落したが、その後も高値圏で推移している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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