【注目銘柄】あらたは日柄調整完了して上値試す、18年3月期予想は上振れの可能性

注目銘柄

 あらた<2733>(東1)に注目したい。独立系の日用品卸の大手である。18年3月期増収増益・増配予想である。第1四半期の進捗率が高水準であり、売上総利益率の改善も寄与して上振れの可能性がありそうだ。株価は上場来高値圏だ。8月高値後の日柄調整が完了し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期増収増益・増配予想、さらに上振れの可能性

 18年3月期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比2.0%増の7190億円、営業利益が9.7%増の81億円、経常利益が5.8%増の83億円、純利益が6.9%増の52億円としている。Health&Beautyなどが好調に推移して増収増益予想である。配当予想は5円増配の年間70円(第2四半期末35円、期末35円)としている。

 第1四半期(4~6月)の連結業績は売上高が前年同期比3.5%増収、営業利益が20.4%増益、経常利益が23.1%増益、純利益が36.4%増益だった。

 商品カテゴリー別にはHealth&Beautyが5.2%増収、トイレタリーが3.1%増収、紙製品が2.6%増収、家庭用品が2.0%増収、ペット用品・その他が2.8%増収、業態別にはドラッグストア向けが5.9%増収、ディスカウント向けが5.6%増収、GMS向けが9.4%増収と、いずれも好調に推移した。増収効果、売上総利益率改善、販管費抑制などで大幅増益だった。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高25.5%、営業利益30.3%、経常利益32.5%、純利益34.5%と高水準である。通期予想に上振れの可能性がありそうだ。

■株価は上場来高値圏、日柄調整完了して上値試す

 株価は8月に上場来高値5120円まで上伸し、その後も高値圏で堅調に推移している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。8月高値後の日柄調整が完了し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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