【注目銘柄】ナガワはモミ合い上放れて年初来高値に接近、18年3月期2Q累計が計画超の増益で通期予想は増額の可能性

注目銘柄

 ナガワ<9663>(東1)に注目したい。ユニットハウスの大手である。18年3月期第2四半期累計は計画超の増益だった。需要が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価はモミ合い上放れて年初来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期2Q累計が計画超の増益で通期予想は増額の可能性

 18年3月期の連結業績予想は売上高が17年3月期比7.2%増の290億円、営業利益が8.3%増の44億円、経常利益が5.4%増の46億円、そして純利益が3.0%減の27億50百万円としている。首都圏工事や災害地復旧・復興工事関連が増勢であり、積極的な営業展開などで増収増益予想である。

 10月23日発表した第2四半期累計(4~9月)連結業績は、売上高が前年同期比2.2%増の129億29百万円、営業利益が20.5%増の21億13百万円、経常利益が20.0%増の22億03百万円、純利益が18.8%増の14億09百万円だった。

 計画に対して売上高は2億71百万円下回ったが、利益は営業利益が2億13百万円、経常利益が2億03百万円、純利益が2億09百万円、それぞれ上回った。主力のユニットハウス事業は前年同期の特需の反動で微減収だったが、販売の粗利益率上昇やレンタルの稼働率向上などで計画超の営業増益だった。モジュール・システム建築事業も大幅増収効果で営業損益が改善した。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が44.6%、営業利益が48.0%、経常利益が47.9%、純利益が51.2%である。下期の構成比が高い収益特性を考慮すれば高水準である。第2四半期累計が計画超であり、通期会社予想も増額の可能性が高いだろう。

■株価はモミ合い上放れて年初来高値に接近

 株価は4000円近辺でのモミ合いから上放れの展開となった。そして10月25日には4555円まで上伸して2月の年初来高値4675円に接近している。週足チャートで見ると26週移動平均線も上向きに転じて先高感を強めている。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る