【株式評論家の視点】日本がやっと貯蓄から投資に目覚めたようです、日経平均2万円は通過点

■株式評論家・海老原紀雄の視点

株式評論家の視点 遂に、日経平均はNYダウを大きく上回る展開となっています。日本全体が、どうやら低金利に対し目覚めてきたようです。100万円預金して利息は僅か200円ていどしかつかないことが理解されてきたのではないでしょうか。

株式投資は、金持ちだけがやるものといった見方では生活防衛ができないことが認識されてきたと思います。NISA導入の効果は大きかったのではないでしょうか。

今の日本経済は、金利安に円安、原油安も加わって、「3つの安い」ことが景気には大きいプラス効果です。賃上げも大手企業から中堅企業にまで広がってくる雰囲気で景気の大きい比率を占める消費には期待できます。しかも、外国人観光客によるインバウンド消費も上乗せとなっています。これからは株を持たないリスクがクローズアップしてくると思われます。

世界のマネーも明らかに日本市場に向かい始めています。バイオ技術、ロボット技術など改めて日本のモノ作りと、新幹線にみられる運行、運営の優秀さなどが見直されています。

昨年10~12月のGDPは3期ぶりにプラスに転じました。この回復を確実なものとするために、私は黒田日銀総裁が、年内に3度目の量的緩和に踏み切るものとみています。

足元では、とくに私が重要視する「場味」が、新高値銘柄数100社以上、出来高の20億株台後半という条件を維持していることからたいへん良好といえます。しかも、電気、自動車、金融株などがうまく循環買いの展開となって買いの回転が効いています。

多少の波乱はあっても日経平均の先行き2万円はまず間違いないとみています。むしろ、2万円よりもっと上の可能性があり、2万円は通過点だと思います。富士通ファナックを中期で狙うのもよいと思います。(元新日本証券市場部責任者、兜町と北浜の両方を経験した数少ない場立ち体験者)

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