テクマトリックスの第2四半期は、人件費の増加もあり、営業減益となるが、経常・純利益共に2ケタ増益で着地
- 2017/11/1 08:15
- 決算発表記事情報
■情報基盤事業は増収減益、アプリケーション・サービス事業は2ケタ増収大幅増益
情報基盤事業とアプリケーション・サービス事業を展開するテクマトリックス<3762>(東1)の第2四半期は、人件費の増加もあり、営業減益となったが、経常・純利益共に2ケタ増益で着地した。
情報基盤事業については、負荷分散装置は、マイクロソフト社が提供するOffice 365との連携ソリューション等新しい需要の開拓により好調に推移した。次世代ファイアウォールや不正侵入防御アプライアンス、アンチウィルス製品等の販売は堅調であった。クロス・ヘッドは、保守、運用・監視サービスの引き合いは堅調であるものの、SES事業の構造改革に伴い、第1四半期間に技術者の一時的な稼働率低下が発生し、採算が悪化した。しかし、第2四半期以降の稼働率は改善している。その結果、同事業の売上高は73億60百万円(前年同期比4.1%増)、営業利益5億19百万円(同11.8%減)となった。
アプリケーション・サービス事業は、金融機関向けのシステム開発は堅調である。カサレアルは、売上は堅調に推移している。教育事業は、新しい教育プログラムの開発、パートナーの発掘などが奏効し、企業向けの新入社員研修や定期開催の技術研修等の受注が増加した。ソフトウェア品質保証分野では、自動車のIT化に伴い車載ソフトウェア等の製造業で組込みソフトウェアの品質向上、機能安全の必要性はますます高まっており、ソフトウェアテストツールの受注は堅調。医療分野では、医療情報クラウドサービス「NOBORI」の好調な引合いは継続し、累積契約施設数は順調に増加している。合同会社医知悟は、遠隔読影の需要の高まりにより、事業拡大が進んだため、契約施設数、読影依頼件数、従量課金金額は順調に増加した。CRM分野では、大手システム・インテグレーターとの業務提携、クラウド需要の拡大、知名度の向上と実績の拡大に伴い堅調な引合いが継続している。その結果、同事業の売上高は36億68百万円(同10.2%増)、営業利益37百万円(同554.8%増)となった。
第2四半期業績は堅調に推移しているため、通期連結業績予想は、当初予想を据え置いている。
ちなみに、今期18年3月期連結業績予想は、売上高240億円(前期比9.1%増)、営業利益20億円(同21.7%増)、経常利益22億円(同35.2%増)、純利益14億円(同37.5%増)と最高益更新を見込む。