【注目銘柄】サンテックは高値圏モミ合い上放れ、18年3月期2Q累計利益を増額修正で通期予想も増額の可能性

注目銘柄

 サンテック<1960>(東1)に注目したい。独立系電気工事の大手で、海外は東南アジア中心に展開している。18年3月期第2四半期累計の利益予想を増額修正した。通期予想も増額の可能性が高いだろう。株価は06年来高値圏でのモミ合いから上放れの動きだ。日柄調整が完了し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。なお11月6日に第2四半期決算発表を予定している。

■18年3月期2Q累計利益を増額修正、通期予想も増額の可能性

 10月27日に18年3月期第2四半期累計(4~6月)連結業績予想の修正を発表した。売上高は一部工事の完成時期の下期へのずれ込みなどで6億63百万円減額して前年同期比16.9%減の193億36百万円とした。利益は、中国およびベトナムの業績改善が未達だが、国内内線工事の一部案件の採算が改善した効果で、営業利益を1億72百万円増額して2.6倍の5億72百万円、経常利益を2億99百万円増額して11倍の9億99百万円、純利益を97百万円増額して10億97百万円とした。

 通期の連結業績予想は前回予想(6月21日に、貸倒引当金戻入額計上および繰延税金資産計上による税金費用減少で、第2四半期累計と通期の経常利益と純利益を増額修正)を据え置いて、売上高が17年3月期比3.0%減の450億円、営業利益が0.8%減の11億円、経常利益が8.7%増の16億円、純利益が68.0%増の16億円としている。

 通期予想に対する修正後の第2四半期累計の進捗率は売上高が43.0%、営業利益が52.0%、経常利益が62.4%、純利益が68.6%となる。建設関連で第4四半期(1~3月)の構成比が高い特性を考慮すれば、通期予想も増額の可能性が高いだろう。

■株価は06年来高値圏モミ合いから上放れ、日柄調整完了して上値試す

 株価は11月1日に936円、2日に945円まで上伸した。06年来となる高値圏800円台でのモミ合いから上放れる動きだ。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。日柄調整が完了し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
  2. ■長時間立ち仕事や長距離歩行の負担軽減、安全で快適な勤務環境を整備  日本航空(JAL)<9201…
  3. ■「ポケモンフォレスト」と「カヤツリタウン」2エリア構成、冒険とイベントを一体化  よみうりランド…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る