日本エム・ディ・エムは目先的な売り一巡して戻り試す、18年3月期2Q累計営業減益だが通期は2桁営業増益・連続増配予想

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 日本エム・ディ・エム<7600>(東1)は整形外科分野の医療機器専門商社である。米国子会社ODEV製品の拡販によって自社製品比率が上昇基調である。18年3月期第2四半期累計は販管費増加で営業減益だったが、通期は2桁営業増益・連続増配予想である。株価は06年来高値圏から急反落したが売られ過ぎ感を強めている。目先的な売りが一巡して戻りを試す展開が期待される。

■整形外科分野の医療機器専門商社、自社製品比率上昇して収益力向上

 人工関節製品、骨接合材料、脊椎固定器具など整形外科分野を主力とする医療機器専門商社である。メーカー機能強化による高収益体質への転換を目指し、米国子会社オーソデベロップメント(ODEV)社製品の拡販を推進している。自社製品比率が上昇基調であり、収益力が向上している。

 17年3月期の自社製品比率は87.5%で16年3月期比2.4ポイント上昇した。17年8月には米ODEV社製骨接合材料「プリマ ヒップ スクリューサイドプレート システム」の薬事承認を取得した。

 また17年6月には米ODEV社が、中国のChina Pioneer Pharma Holdings(CPP社)と、中国における独占販売提携契約を締結した。18年1月から中国CPP社を通じて、米ODEV社製人工膝関節製品を中国の医療従事者へ提供する。

 収益面の特性として、医療機器償還価格の影響や為替変動の影響を受けるほか、整形外科医療機器の販売は下期が繁忙期となる傾向があるため、業績も下期の構成比が高い傾向があるとしている。

■18年3月期2Q累計は販管費増加で営業減益だが増収基調

 10月31日発表した今期(18年3月期)第2四半期累計(4~9月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.4%増の66億14百万円、営業利益が5.5%減の8億14百万円、経常利益が3.3%増の7億82百万円、純利益が1.5%増の4億87百万円だった。販管費の増加で営業減益だが、増収基調に変化はない。

 日本国内の売上高は1.7%増の42億88百万円、米国売上高は米ドルベースで2.2%増となり、円換算後では6.7%増の23億25百万円となった。米ODEV社製品の販売が好調に推移した。

 売上総利益は3.9%増加し、売上総利益率は72.5%で0.4ポイント上昇した。自社製品比率が89.4%で2.1ポイント上昇し、円安や償還価格引き下げの影響を吸収した。販管費は6.1%増加し、販管費比率は60.2%で1.5ポイント上昇した。人員増に伴う人件費の増加、医療工具の貸出品を増やしたことに伴う減価償却費の増加、米国での売上増に伴う支払手数料の増加、円安に伴う米国の販管費の円換算額の増加が影響した。営業外では為替差損益が改善した。

■18年3月期2桁増益・連続増配予想

 今期(18年3月期)の連結業績予想(4月28日公表)は売上高が前期(17年3月期)比8.6%増の148億円、営業利益が15.2%増の22億円、経常利益が20.2%増の21億円、純利益が15.0%増の13億円としている。米ODEV社製品の販売が好調に推移し、自社製品比率上昇も寄与して2桁営業増益予想である。想定為替レートは1米ドル=110円としている。配当予想は同1円増配の年間8円(期末一括)としている。連続増配予想で予想配当性向は16.3%となる。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が44.7%、営業利益が37.0%、経常利益が37.2%、純利益が37.5%である。低水準の形だが下期の構成比が高い収益特性があるためネガティブ要因とはならない。通期ベースでも好業績が期待される。

 中期経営計画「MODE2017」の経営目標数値には18年3月期売上高160億円、営業利益20億円、経常利益18億円、ROE8.0%を掲げている。17年3月期にはROE目標値を前倒し達成した。そして18年3月期には利益目標を達成する見込みだ。高齢化社会到来の背景もあり、自社製品拡販が牽引して中期的に収益拡大基調が予想される。

■株価は目先的な売り一巡して戻り試す

 株価は06年来高値圏1100円から急反落し、11月6日には881円まで調整したが、売られ過ぎ感を強めている。

 11月6日の終値898円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS49円19銭で算出)は18~19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は0.9%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS464円72銭で算出)は1.9倍近辺である。時価総額は約238億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が15%に達して売られ過ぎ感を強めている。また週足チャートで見ると52週移動平均線近辺で下げ渋る形だ。目先的な売りが一巡して戻りを試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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