【狙い場・買い場】極東開発工業はゴミ焼却施設のエネルギー活用の新材料、25日線上抜く
- 2015/2/26 10:19
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極東開発工業<7226>(東1)は、昨年11月以来ほぼ3カ月ぶりに25日線を上回ったあと25日を割り込まずモミ合っています。エネルギー循環システムの導入に対する期待感があるほか、割安感があり水準訂正が続く可能性がありそうです。
同社は、特装車事業(特殊自動車その他の輸送運搬機械の製造、架装および販売、修理ならびに同部品の製造・販売。トレーラ・トラックボデー等の製造および販売。)、環境事業(環境整備機器および施設の製造、販売、修理ならびに同部品の製造・販売。環境整備機器および施設の運転・管理。)を行っています。
中期経営計画「Next Step 2015」~さらなる飛躍に向けて~(平成25年4月1日~平成28年3月31日)の2年目として、国内・海外ともに売上および利益の拡大と、更なる企業価値向上に繋げるべく積極的に諸施策に取組んでいます。
今2015年3月期第3四半期業績は、売上高が704億1200万円(前年同期比11.6%増)、営業利益が63億4500万円(同14.7%増)、経常利益が64億0500万円(同12.0%増)、純利益が37億3600万円(同22.2%増)に着地。主力の特装車事業で、前年に引き続いて特装車需要が高水準で推移したことが貢献したほか、環境事業も好調でした。
通期業績予想は、売上高が950億円(前期比4.5%増)、営業利益が84億円(同4.5%増)、経常利益が82億円(同1.1%増)、純利益が48億円(同31.7%増)を見込んでいます。年間配当は24円(同3円増)を予定しています。
株価は、昨年11月4日につけた昨年来の高値1640円から2月16日安値1233円まで24.8%調整を挟んで反発です。
今月10日に川崎市とJFEエンジニアリングは、ごみ焼却処理施設で発電した電力を充電した電池でごみ収集車を動かすエネルギー循環システムの実証試験に今秋から共同で取り組むと発表。専用のごみ収集車は川崎市とJFEエンジのほか、日産自動車、極東開発工業、オートワークス京都(京都府宇治市)、オートモーティブエナジーサプライ(神奈川県座間市)が連携しながら開発するもようで、自治体向けにエネルギー循環システムの導入が進むとの期待感が高まっています。今期予想PER11倍台、PBR0.86倍と割安感があり、リバウンド幅を拡げる可能性がありそうです。(N)