【注目銘柄】テクノプロ・ホールディングスは高値更新、18年6月期1Qが2桁増収・営業増益で通期も増収・営業増益予想

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 テクノプロ・ホールディングス<6028>(東1)に注目したい。国内最大級の技術系人材サービス(派遣・請負)の持株会社である。18年6月期第1四半期は2桁増収・営業増益だった。通期も増収・営業増益予想である。株価は自律調整一巡して上場来高値を更新した。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年6月期1Qが2桁増収・営業増益で通期も増収・営業増益予想

 10月31日発表した18年6月期第1四半期(7~9月)連結業績(IFRS)は、売上収益が前年同期比11.5%増の267億26百万円、営業利益が11.0%増の25億11百万円、税引前利益が11.1%増の24億89百万円、親会社所有者に帰属する当期利益が0.3%減の18億79百万円だった。

 稼働人数および稼働率が高水準に推移し、単価上昇も寄与して2桁増収となり、エンジニア処遇改善のための原価増加などを吸収して2桁営業増益だった。第1四半期末の在籍技術者数は17年6月期末比161名増加の1万4507名となった。平均稼働率は96.0%で前年同期比0.7ポイント上昇した。また売上単価は620千円で前年同期比3千円増加した。

 18年6月期の連結業績予想は、売上高が17年6月期比8.9%増の1090億円、営業利益が9.9%増の106億円、税引前利益が9.8%増の105億円、親会社所有者に帰属する当期利益が1.5%減の76億円としている。需要が高水準に推移して増収・営業増益予想である。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高25%、営業利益24%と順調である。通期ベースでも好業績が期待される。なお10月31日に、東京と横浜を拠点とするシステム企業のエデルタを子会社化した。11月以降に売上高10億円、営業利益80百万円の上乗せ要因となる。

■株価は自律調整一巡して高値更新、好業績評価して上値試す

 株価は11月6日に上場来高値となる5480円まで上伸した。自律調整一巡して高値更新の展開だ。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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