【材料でみる株価】ブライトパス・バイオは下値固め完了、がん免疫治療薬の開発目指す創薬ベンチャー
- 2017/11/8 10:56
- 材料でみる株価
ブライトパス・バイオ<4594>(東マ)は、がん免疫療法の一つである「がんペプチドワクチン」の創製を目指す創薬ベンチャーである。旧グリーンペプタイドが17年7月社名変更した。株価は下値固め完了してモミ合い上放れの動きだ。
■がん免疫治療薬の開発目指す創薬ベンチャー
がん免疫療法の一つである「がんペプチドワクチン」の創製を目指す創薬ベンチャーである。がん免疫療法の開発領域を拡げ、旧グリーンペプタイドが17年7月社名変更した。
パイプラインは、テーラーメイド型ペプチドワクチンITK-1(富士フイルムへ導出)が前立腺がんを適応症として日本でフェーズ3、がんペプチドワクチンGRN-1201がメラノーマを適応症として米国でフェーズ1、非小細胞肺がんを適応症として米国でフェーズ2(免疫チェックポイント抗体併用)の段階である。
また非小細胞肺がんを適応症とするネオアンチゲン(薬剤耐性獲得腫瘍特異的遺伝子変異)ワクチンのGRN-1301は基礎研究(地域未定)、EBウイルス由来リンパ腫を適応症とするiPS再生T細胞療法(rejT)T-iPSは日本で基礎研究の段階である。
18年3月期は、新規パイプライン開発遂行などで研究開発費が増加するため、赤字拡大予想である。ITK-1の19年3月期以降の承認申請を目指している。
■株価は下値固め完了して安値圏モミ合いから上放れ
株価は年初来安値圏400円台前半で下値固めが完了し、モミ合いから上放れの形となった。11月7日には557円まで上伸する場面があった。11月7日の終値は531円、時価総額は約198億円である。