アルコニックスが一段高、業績見通しの増額など発表し再び割安感が強まる

株式市場 銘柄

■スマートフォン向け電子機能材料や有機EL製造装置向け加工材など好調

 アルコニックス<3036>(東1)は8日の正午過ぎに2018年3月期・第2四半期決算短信(17年4~9月累計、連結)と3月通期見通しの増額修正を発表し、株価は後場の取引開始後に一段高の2190円(216円高、11%高)と上値を追っている。増額後の予想1株利益は189円56銭のため、再び割安感が強まる形になった。

 第2四半期までの累計業績は、売上高が前年同期比約27%増加して約1196億円となり、営業利益は同93%増加して約35億円となった。

 商社流通部門ではスマートフォン、タブレット端末向けの電子機能材料や、自動車の電装化向けのアルミ銅などが好調に推移し、製造部門でもチップマウンター向け研削加工部品や、半導体製造装置、有機EL製造装置向けの加工部材などが好調に推移。また、新たに連結子会社化した株式会社富士プレスも上乗せした。

 こうした推移を受け、3月通期の業績見通しを全体に増額修正し、営業利益は従来予想を35%引き上げて62.3億円の見込み(前期比では約50%の増加)とし、純利益は同じく42%引き上げて49.0億円の見込み(同59%の増加)とした。増額後の予想1株利益は189円56銭。(HC)

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