【注目銘柄】アルゴグラフィックスは06年高値に接近、18年3月期2Q累計増収増益で通期予想は増額の可能性

注目銘柄

 アルゴグラフィックス<7595>(東1)に注目したい。CADシステムの販売および保守サービスを主力としている。18年3月期第2四半期累計は増収増益だった。半導体関連の好調で通期予想は増額の可能性がありそうだ。株価は06年の上場来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期2Q累計が大幅営業増益で通期予想は増額の可能性

 18年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績は売上高が前年同期比8.2%増の189億87百万円、営業利益が12.4%増の18億09百万円、経常利益が13.7%増の19億21百万円、そして純利益が15.7%増の12億29百万円だった。

 CADシステムを主力とするPLM事業は、売上高が8.0%増の181億11百万円で、営業利益が15.0%増の17億69百万円だった。投資意欲が旺盛な自動車業界および半導体業界向けを中心に伸長した。連結子会社ジーダット<3841>を中心に電子系CADソフトを開発・販売するEDA事業は、売上高が12.1%増の8億75百万円で、営業利益が44.2%減の40百万円だった。人員増の影響で減益だが、アウトソーシング関連ビジネスが伸長した。

 通期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比6.2%増の370億円、営業利益が2.9%増の32億円、経常利益が2.0%増の34億50百万円、そして純利益が1.9%増の21億50百万円としている。なお17年10月には九州を地盤としてITサービス事業を展開するシステムプラネットを子会社化している。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は。売上高が51.3%、営業利益が56.5%、経常利益が55.7%、純利益が57.2%と高水準である。半導体関連の好調で通期予想は増額の可能性がありそうだ。

■株価は06年高値に接近、好業績評価して上値試す

 株価は10月31日に3775円まで上伸し、06年2月の上場来高値3920円に接近している。週足チャートで見ると高値圏3500円近辺でモミ合う形だが、サポートラインの13週移動平均線が接近してきた。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る