【注目銘柄】三陽商会は底固め完了して戻り試す、12年12月期3Q累計は赤字縮小、構造改革進展して収益改善基調
- 2017/11/9 16:53
- 注目銘柄
三陽商会<8011>(東1)に注目したい。アパレル大手である。17年12月期第3四半期累計は事業構造改革が進展して赤字が大幅に縮小した。収益改善基調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。株価は安値圏ボックスから上放れの形となった。底固め完了して戻りを試す展開が期待される。
■17年12月期3Q累計は赤字縮小、収益改善基調で通期予想に上振れ余地
10月27日発表した17年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結業績は、売上高が前年同期比7.5%減の442億72百万円で、営業利益が28億14百万円の赤字(前年同期は83億04百万円の赤字)、経常利益が29億33百万円の赤字(同82億74百万円の赤字)、純利益が14億57百万円の赤字(同81億75百万円の赤字)だった。
事業構造改革に伴うブランドの廃止や不採算店舗の閉鎖などで減収だったが、粗利益の改善や販管費の削減など、事業構造改革が進展して赤字が大幅に縮小した。売上総利益率は4.7ポイント上昇し、販管費比率は6.2ポイント低下した。
通期連結業績予想は、売上高が16年12月期比7.6%減の625億円、営業利益が25億円の赤字(16年12月期は84億30百万円の赤字)、経常利益が25億円の赤字(同81億96百万円の赤字)、純利益が13億円の赤字(同113億66百万円の赤字)としている。事業構造改革が進展して赤字が大幅に縮小する見込みだ。収益改善基調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。
■株価は安値圏ボックス上放れ、底固め完了して戻り試す
株価(17年7月1日付で10株を1株に併合)は、安値圏1500円~2000円近辺でのボックスレンジから上放れの形となった。本日11月9日は2248円まで上伸した。月足チャートで見ると24ヶ月移動平均線を突破して基調転換を確認した形だ。底固め完了して戻りを試す展開が期待される。(MM)